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【アグネス論争から40年】渦中の2人が振り返る…オヤジ雑誌が煽った「産む女と産まない女の対立」への違和感

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子連れでの仕事について議論を呼んだ「アグネス論争」について振り返ります(写真:Fast&Slow/PIXTA)
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アグネス そうですね。少数の企業には託児所があるのは知っていました。ただ、中国の例を出したのは一部の人に反感を買ったと思います。

上野 私はアグネスさんの行動が「アグネス論争」の直接的な引き金になったとは思わないんです。

中野翠さんや林真理子さんがアグネス批判を寄せたエッセイを掲載していたのは『サンデー毎日』や『週刊文春』といったオヤジ雑誌で、それを面白おかしく書き立てたのが『週刊朝日』というこれまたオヤジ雑誌でした。『週刊文春』対『週刊朝日』という構図になってましたよね。

アグネス そう。

上野 『週刊朝日』の言い分というのは、中野さんも林さんも子どものいない女性だったので、「子どものいない女が子どものいるアグネスに嫉妬している」というものでした。

つまり女対女の対立の構図をオヤジ雑誌が仕立て上げていったのですが、そのことにアグネスさんは気づいていましたか?

アグネス その当時から言われることがありました。

「論争に強い女」と認識されていた

上野 オヤジ雑誌上で女対女の対立構図に作り上げていったのがアグネス論争だったんです。ここに、頼まれたわけでもないのに、私がアグネス論争に参入した理由があります。

アグネス 上野さんが朝日新聞に「働く母が失ってきたもの」というタイトルの記事を発表なさって。アグネス論争をフェミニズムの視点からとらえた内容になってありがたかったです。

上野 申し訳ないのですが芸能ネタには関心がないので、当時はアグネスさんのこともほとんど知りませんでした。でも、「アグネスバッシングを放置しておいていいのか」と周囲のフェミニスト達が怒り狂っていたんですよ。

「上野さん、何とかしてよ」と言われたのは、私が論争に強い女だと認識されていたからなのですけれど。

アグネス あはは。

上野 アグネスさんを感情論ではなく、論理的に擁護しなければいけないと思いました。 私自身が子どもを持たない女だったので、当時から、男が作り出した「産む女と産まない女の対立」という構図に我慢ならなかったということもありました。

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【「生まない女」にもいろいろいる】

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