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【アグネス論争から40年】渦中の2人が振り返る…オヤジ雑誌が煽った「産む女と産まない女の対立」への違和感

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子連れでの仕事について議論を呼んだ「アグネス論争」について振り返ります(写真:Fast&Slow/PIXTA)
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アグネス いえ。私は林さんの幸せをずっと願っていました。私は子どもの頃はイジメられっ子だったのですが、「もしも誰かに裏切られたり、いじめられたり、傷つけられたりしたら、その人の幸せを祈りなさい」と父に言われていました。

子どもの頃はそんなことはできないと思っていました。でも大人になるにつれてわかるようになりました。父の教えには、「自分自身が幸せな人は他人を傷つけたりはしない。自分の心に余裕があれば人の批判はしない」という深い意味があったのです。

直面した「世の中の常識」という壁

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上野 なるほど。まずは自分を傷つけた人の幸せを祈るのだと。中国5000年の人間の知恵ですね。素晴らしい。

アグネス 私は林さんが結婚なさったと知って嬉しかったし、お母さんになったと聞いて大喜びしたんです。

上野 ただ、林さんはご自分の発言を撤回しておられません。少なくとも対談の時点では。「ご自分もお母さんになったことだし、そろそろアグネス批判を撤回なさったらいかがですか?」と伝えてみたのですが、「それは難しい」とおっしゃっていましたから。

アグネス いろいろな価値観の人がいていいと思います。私は誰に何と言われても、どう思われても、自分が悔いのない子育てをしたかった。

その当時、私が直面したのは世の中の常識という壁でしたが、でも、時代の変化に伴い、常識は人々のニーズに合わせて変化します。自分の行動で「アグネス論争」が起こり、「変化を求める人々」と「これまでの常識を守りたい人々」との間に自分が挟まれていたと思います。

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