東洋経済オンラインとは
キャリア・教育 #浪人したら人生「劇的に」変わった

「失ったものも確かにある」高校中退→高卒認定取って国立大医学部に合格した彼の孤独

10分で読める
浪人中の前田さんと現在の前田さん
高校中退後、軌道工の仕事を経て医学部受験を決意した前田朋之さん(写真:前田さん提供)
2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES
6/6 PAGES

こうして3度目の医学部受験で島根大学医学部に合格した前田さん。浪人して良かったことを聞くと、「孤独を経験できたこと」、頑張れた理由については「頑張ったという感覚はあんまりなく、やるべきことをやり切ったなという感じ」と答えてくれました。

「僕は浪人生活の初めに『人となるべく関わらない』という制約をつけていて、受験開始時から彼女や友達と距離を取った結果、必然的にめちゃくちゃ孤独になりました。一時期は病んだりもしたんですが、この期間に孤独の中いろんな本を読んだり考えごとをしたりしたことが今も生きていると感じています。人生には何度か、絶対に勝たないといけない、妥協してはいけない勝負があると思います。僕にとって医学部受験はそういうふうに捉えていました」

大学生活を満喫し、医師国家試験を一発で突破した前田さん、現在眼形成外科(眼瞼下垂や逆まつげ、眼窩骨折などの分野)の専門施設であるオキュロフェイシャルクリニック東京で医師として活躍しています。SNSでもYouTubeチャンネル:Dr.まえだ【眼形成】や、Instagramなどで、精力的に活動・発信する前田さん。

約3年を受験に使い「失ったものも確かにある」

浪人を経た彼は今、自身の経験を振り返って、「得たものも失ったものも両方ある」と語ってくれました。

「僕は高卒認定から数えて合計約3年を受験に使ったんですが、終わった後は"シャバに出たような感じ"がしました。例えが適切かは分かりませんが、独房にこもってひたすら勉強するような生活だったので、大学入学時は『どうやって友達と接してたっけ』ぐらいの感覚麻痺がありました。

成人式も受験期間中だったので行きませんでしたし、浪人を通して得たものも大きいですが、失ったものも確かにあるなと思います。だから必ずしも自分と同じような道を人にはすすめません。

ただ、辿った道を正解にするのは自分自身。現在は眼形成外科医として目の前の患者さんの治療に全力で向き合う充実した日々を送っています」

唯一無二の経歴から医学部合格を掴み取り、現在医師として活躍する前田さんの熱意に圧倒された今回の取材。きっとこれからも熱意たっぷりに医師としての仕事に邁進されるのだろうと思いました。

現在の前田さん(写真:前田さん提供)
教訓:人生には何度か、絶対に勝たないといけない勝負がある

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象