ところで、駅事務室の一角にはタペストリーのようなカラフルな布が何枚も掛けられていた。聞くと、改札横のスペースや駅事務室のカウンターで季節に合わせた飾りつけをすることがあり、その時に使うものだそうだ。
「ほかにもいくつかの駅で取り組んでいますが、当駅ではひなまつりやハロウィン、クリスマスなどで実施しています。お客様にほっこりしていただきたいと思い、若いスタッフの意見も参考にして飾り付けの内容などを考えています」
飾りつけだけでなく、駅周辺のマップなども駅員が自作。外国人観光客にも好評だという。
鉄道と縁の深い場所にある
大阪港駅の周辺は、海遊館をはじめ天保山公園や大観覧車など、数多くの有名観光スポットが知られている。一方、大阪港は明治期に大々的な築港工事が行われ、周辺は人や物が集まるエリアに。日本初の公営路面電車である大阪市電が1903年にこの地で営業を始めるなど、鉄道とも縁の深い場所だ。
「レトロな建物が残っていたり、昔ながらの和菓子屋さんがあったりと、街歩きも楽しい場所です。定番スポットだけでなく、ぜひ周辺を歩いてみてください」
夢洲では万博会場の跡地整備やIR(統合型リゾート)の建設が進められ、今後もしばらくは注目を集めることだろう。通り道である大阪港駅とその周辺にも変化は訪れるのか、だとすればそれはどのようなものなのか、期待を持って見守りたい。
