ちなみに臀部から腰回りにかけての痛みやしびれは「腰痛」。いずれも「症状の総称」であり、坐骨神経痛と腰痛は重なっている体の部位も多く、感じる痛みを部位で分けたそれぞれの呼び名なのです。
ですので、病院で「坐骨神経痛ですね」と言われても、これは「胃がん」のような特定の原因がわかる病名ではありません。
医師は、「足が痛いことはわかりました(=坐骨神経痛)」と言っているだけで、実は「なぜ痛いか(原因)」までは言っていないのです。胃がんも、食べすぎて胃やお腹が痛ければ「胃痛」「腹痛」と言いますよね?
それと同じくらいの「ざっくりとした症状をまとめたもの」。「坐骨神経痛」と診断されたからといって、極度に怖がる必要はありません。
60代以降では、お尻から足にかけてのしびれや痛みを抱える人が非常に多く、ある研究では35〜50%の高齢者に症状が見られています。(※1)
60代以上の半分近くがなる「生活習慣病」のようなものなんですよ。
「坐骨神経痛」の原因は、大きく分けて2つ
坐骨神経痛を引き起こす原因となる「病名」は多岐にわたります。そのうちの「脊柱管狭窄症」「椎間板ヘルニア」「すべり症」は次のパート以降で説明しますが、ここでは坐骨神経痛の根本問題を解説します。
坐骨神経痛の原因となる場所は大きく分けて2つ。1つめは、「背骨トラブル(中枢性)」タイプ。背骨の中での神経圧迫が原因です。圧迫の原因は骨がずれたり、椎間板がつぶれてしまうことなどにあります。
2つめは、「関節・筋肉トラブル(末梢性)」タイプ。背骨から出た後の神経が、お尻などの筋肉で挟まれて起きるものです。
実は、手術が必要なのは1つめの「背骨トラブル」の一部だけ。多くの人が悩んでいるのは、筋肉が原因の「筋肉トラブル」タイプになります。
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【あなたの坐骨神経痛の正体】
