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40代・50代で初めて発症するケースも つらすぎる《花粉症》…なりやすい体質、治療法、対策を「83歳医師」が解説! 

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鼻をかむ女性
花粉症は今や「国民病」といわれ、患者数は年々増加しています(写真:Ushico/PIXTA)
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抗アレルギー薬をいつから使い始めるかについては、「花粉飛散予測日、または症状が出始めた時点」が目安とされていますが、実際の診療では、症状が出る1~2週間前から治療を開始することが一般的です。

なお、鼻づまりに効く点鼻薬の中には、使い続けることでかえって症状が悪化するものもあるため、使用期間には注意が必要です。

花粉症になってしまったらもうおしまい?

一度、花粉症になった方は、毎年おびえなくてはいけないのでしょうか。
残念ながら、アレルゲンを世の中からゼロにすることは不可能です。ですが、アレルゲンに体を慣らし抵抗力を付ける体質改善の減感作療法(舌下免疫療法)が今日広がりつつあります。

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この治療は、花粉症を根本的に改善したいという人向けの治療法で、アレルギーの原因物質を含む薬を舌の下でとかして飲み込みます。3~5年続けることが推奨されますが、治療の翌年でも症状が和らぐといい、続けることでさらに効果が高まります。

例えば、今年スギ花粉にひどくやられたという方は、スギ花粉が飛散していない前年の6~11月頃に治療を始めるのがよいとされます。

また、手術でレーザーで鼻の中の粘膜を焼くという方法もあります。これは、花粉症の治療というわけではありませんが、鼻水や鼻づまり、くしゃみを減らす方法です。花粉が本格的に飛散する時期にはできませんが、1度の治療で効果は1年ほど続くとされます。

薬や手術以外の対策としては、症状を和らげるために、マスクの着用や空気清浄機の活用、洗濯物の部屋干しなども効果的です。環境省の花粉情報のデータに基づき、できるだけ花粉を浴びないようにする工夫が症状を左右します。時間別の花粉量は、午前10時半~午後6時が多いので、外出するのなら、比較的花粉量が少ない午前中がよいでしょう。

秋の花粉は遠くまで飛ぶスギ花粉と違い、飛散できる距離は数十メートル程度だといわれています。原因となる植物はひざより背が低いものから、高くても2メートルほどまでなので、スギ花粉のように上空から降ってくることはほとんどありません。

花粉症対策は屋外活動を控えたりして原因の植物を避けるだけで、発症を抑えることが十分に可能です。ほかにも、外出時にはマスクとめがねを使い、花粉が引っかかりやすい粗い目の毛織物を着ないようにするのも効果があります。

また、普段から栄養のバランスを考えた食生活や十分な睡眠で体調を整えることも重要です。

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