今や「国民病」といわれる花粉症です。日本での花粉症の原因の多くは、スギ花粉です。国内の疫学調査によると、スギ花粉症のある人の割合は1998年に16.2%だったのが、
2021年には38.8%と急増しました。花粉症は若い人に多い傾向がありますが、40代や50代で初めて花粉症を発症する人も少なくありません。
春の花粉症はスギ(2~4月)であり、そろそろ日本人で一番多いといわれるスギがようやくひと段落という時期ですが、安心というわけではありません。
ヒノキ(4~5月)、初夏は川沿いのあぜ道によく生えているカモガヤ(イネ科の植物)、秋の花粉症は8~11月頃に全国で飛散し、9月にピークとなるブタクサ(牧草)、ヨモギなどの花粉が原因となります。
花粉によるアレルギーは発症の季節がはっきりしているのが特徴です。季節の変わり目の風邪と勘違いする人もいますが、見分けるポイントがあります。鼻水が黄色いか透明かどうかと水っぽいかどうかが大事です。
花粉症は目に強いかゆみが出たりしますが、風邪のように発熱やのどの痛みはひどくなかったりします。ほかには晴れた日だけくしゃみが止まらないなどの症状が目安となります。
自分はどのアレルギー?
また、もともと花粉症や喘息などのアレルギー症状がある人が血縁にいる人は、花粉症になりやすい体質なのでとくに注意して欲しいです。
発症を未然に防ぐには「原因物質をあらかじめ特定してその物質に触れないようにするのが有効」です。血液検査や皮膚に原因になる物質の液を垂らして原因物質は特定できる(皮膚テスト)ので、気になる人は専門医に相談してみましよう。
アレルギー性の病気は、原因となる抗原(アレルゲン)に特別敏感に反応をする体質を持っている人に起こります。その体質の判定は、皮膚にアレルゲンをつけて反応を見るテストでわかります。
体質かどうかは、アレルゲンと結びついてアレルギー症状を起こすタンパク質、免疫グロブリンE(IgE)が血中に多いかどうかを表す数値で判定します。
2種類の血液検査があり、すべてのIgEの量を調べるMAST法と、あるアレルゲンに対する特異的なIgEの量を調べるRAST法です。前者は一般的なアレルギー体質を示し、後者は多種作られているアレルゲンエキスを用いて、アレルゲンがなにかを突き止める検査です。
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【来年に向けた対策を考える】
