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劇場版シリーズ第29作『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』が4月10日に公開され、シリーズ歴代最高興収更新を視野に入れる大ヒットスタートを切っている。
2023年から3作連続で興行収入100億円超え。GW前の風物詩となっている人気シリーズだが、今年は例年以上に注目度が高かった。それは、コロナ禍を除いて、10年代初頭から右肩上がりで興行収入を伸ばしてきたなか、昨年初めて前年を下回ったからだ。
100億円をデフォルトにする稀有なタイトルは、その興収の天井に達したのか。シリーズのこの先を占う作品として注目される今作の内容と大ヒットスタートの背景、さらにこれからの興行の行方を考えてみる。
3作連続100億円超えシリーズが迎えた正念場
『名探偵コナン』といえば、コミックスは108巻を超え、全世界で累計発行部数2.7億部を突破。「週刊少年サンデー」(小学館)で1994年からスタートした連載は現在も続いている。テレビアニメシリーズも放送1100回を超える大人気タイトルだ。
その劇場版は、毎年GW前に公開され、2023年以降は3作連続で興収100億円超え。毎年新作が公開されるシリーズで100億円をデフォルトにする例は過去にない。その驚異的な興行力の背景には、子どもから大人まで誰もが楽しめる作品性による間口の広さがある。
とくに20年代は、アニメブームも追い風になり、公開されれば世の中的な話題になるイベントムービー化し、それまで以上に興収を伸ばしてきた。
コロナ以降の興収の推移を見ると、22年から24年まで3年連続でシリーズ歴代最高興収を更新したあと、昨年ついに前年を下回った。
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【22~25年の興行収入の推移】
