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〈透析患者34万人に影響か〉ナフサ不足が「アジア生産の医療機器」に与える打撃…値上げなら病院の経営悪化を招く懸念も

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樹脂製の製品を多く使う人工透析。医療機関側で長期間分の在庫を備蓄することは難しい(写真:埼友八潮クリニック)
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16件のうち6件は、当座の問題は早期に解決へと向かったようだ。たとえば消毒液に関して、医療機関がメーカー側から供給継続時期を4月下旬と告げられていたところ、対策本部の働きかけにより、少なくとも6月末まで供給されることになった。

4月9日に開催された「中東情勢の影響を受ける医薬品、医療機器、医療物資等の確保対策本部」の第2回会合の冒頭で挨拶する上野厚労相(記者撮影)

ナフサ不足による原材料の調達不安が生じる中、サプライチェーン上での情報伝達の過程で、「伝言ゲーム」のように情報のズレが生じていることが、同様のケースの背景にあるという。

「川上で顧客に『これから(供給する)数量を調整する可能性がある』と伝えた情報が、川中、川下へと行くにつれて、『必要量が来なくなるのではないか』、『来なくなる』と、意味合いにズレが生じていく」(経産省)

こうして発生した流通の“目詰まり”は、正確な供給状況を洗い出し、川上と川下の情報をすり合わせることでひとまずは解決をみた。

東南アジア工場で原材料調達にハードル

問題は「対応検討中」とされた10件だ。厚労省によれば、「透析回路や手術中に用いられる廃液容器、医療用手袋などに関する相談が含まれ、ほかにも支援したほうがいいものがある」。

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