JR東日本の中央線・新宿―高尾間で、一部並行して運行している京王電鉄の京王線・新宿―高尾山口間では、新宿から高尾間の両者の運賃を比較した際、運賃に大きな差がある。利用者にとっては注目するポイントの1つである。
例として、中央線(特別快速)で新宿―高尾間を利用した場合720円(所要時間約45分)、京王線(特急)で新宿―高尾間を利用すると、410円(所要時間約47分)。310円も差がある。
続いて、新宿―小田原間を見てみよう。湘南新宿ライン(快速)を利用すると1600円(所要時間約80分)、小田急線(快速急行)を利用すると910円(所要時間約79分)と、この区間でも、運賃に大きな差が出る。
今後の同区間の路線選択については利便性だけではなく、運賃差も考慮した移動方法を考えることが重視されるだろう。
京王は「攻めの広告」
2026年3月20日現在、京王電鉄のホームページを見ると「いつもの運賃、見直しどきかも?安いのも、京王。」というページが閲覧できる。「お住まいのエリアでも京王がおトク!きっぷ・ICカード・定期券で比べてみてください!」というメッセージも見ることができる。
JR東日本の値上げが話題になっている時期なので「攻めの広告だな」という印象がある。運賃の安さをメインとした広告と、京王電鉄の最近の動向について、京王電鉄・広報部に問い合わせてみた。
まず、今回の安さをメインとしたキャンペーンを行うことになったきっかけと目的は何か。その回答は「新生活を迎える方をはじめ、すべてのお客さまに安全・快適・便利に当社線をご利用いただけるよう、必要な情報のほか、当社が推進している安全性・サービス向上に向けた取り組みをまとめたサイトを開設しました」というものであった。
4月は新生活を開始し、通勤・通学などで京王線・井の頭線を初めて利用する人が多くなる時期だ。特にJRのダイヤ改正を意識したわけではなく、新学期や新社会人など新たな生活がスタートするこの時期に、京王電鉄沿線で生活する人に向けたメッセージだったようだ。
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