具体的には何か。下記の3つです。
勝ち筋2:ホームランを狙わない新商品開発力
勝ち筋3:美容家電・雑貨への集中投資とコントロール可能なチャネル選定
「60%の高い粗利率」を確保できる理由
MTGの売上総利益率は、この3年ほど60%を超えています。この高い粗利率が同社の利益の源泉です。

比較的、類似した商品を扱っている同業大手のヤーマンと比較するとMTGの経営のポイントが見えてきます。
MTGが売り上げを大きく伸ばし、前期比137.4%だったのに対して、ヤーマンは78.1%です。中国国内の化粧品、美容機器売り上げの低迷により大きく売り上げを落としています。粗利率は両社共に高いのですが、MTGがヤーマンよりも6ポイントも高い粗利率をとれているのが特徴です。
MTGはマーケティングコストや開発コストなどの販管費もかなりかけていますが、粗利率の高さでそれらを吸収し、営業利益率は10.8%とヤーマンをはるかにしのぐ利益率です。

この粗利率の高さは好調な大手アパレル企業と比べてもダントツの高さです。

高い粗利率を確保できているのは、同社がファブレス(工場を持たない)企業だからです。
MTGは外部の製造機能を活用することで、工場の固定費を持たず、商品企画、ブランドづくり、広告・販促に経営資源を集中することを可能にしています。また、美容家電や美容雑貨は、部材原価よりもブランド体験やデザイン、販路でのディスプレイや陳列、演出が価格形成に強く効きます。
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【「私たちが常に目指しているのはバントヒット」】
