後発でありながらなぜここまでの美容ブランドになったのか。1つの理由は日本の美・健市場の規模の大きさと市場拡大という点にあります。
日本国内の美・健市場(化粧品、美容家電・雑貨、健康家電・雑貨)規模は、3兆720億円。20年比で119.5%です。もともと化粧品市場が大きかったのですが、そこに美容家電・雑貨市場と健康家電・雑貨市場に新商品や新カテゴリーが加わり、美・健市場をさらに拡大させました。
美容家電・雑貨市場は、20年の2157億円から25年には3336億円と20年比で154.7%です。日本の美・健市場では今も化粧品が最も大きな市場であることに変わりはありませんが、伸び率だけで見ると美容家電・雑貨市場が牽引していることがわかります。
一方で健康家電・雑貨市場は、マッサージチェアやEMS機器などのフィットネスやリラクゼーション需要が一巡したこともあり、市場は縮小傾向にあります。

リファが伸びているのはこの市場成長性というバックグラウンドがあるからです。
2019年には赤字に転落した過去も
ではMTGの業績はどうなっているのでしょうか。
同社の業績は、実は右肩上がりではありません。18年の上場後、訪日客需要の落ち込みと共に売り上げが減少。また、中国子会社の不適切会計が発覚して19年9月期の決算が最終赤字に転落しました。
そこから同社は改めて理念経営を基にして、ブランド開発カンパニーとしてブランド力向上に取り組み、業績を回復させていきました。20年9月期決算では黒字化し、そこからは売り上げを伸ばし続けています。
26年9月期には売上高1200億円、営業利益140億円を見込んでいます。まさにV字回復を遂げたと言っていいでしょう。

この好業績を支えるのがMTGの「3つの勝ち筋」です。この勝ち筋を守ることで、大きな経営危機から復活し、新たな成長軌道を描き始めたのです。
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【MTGの「3つの勝ち筋」】
