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伝統女子高の通信制で不登校だった生徒が見せた"意外な素顔"―教員が反省した「大人の偏見」《すべての生徒に居場所を》

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通信制課程の対面指導
通信制課程の対面指導の日、理科室で実験を行っている様子(写真:筑紫女学園)
  • 浦上 早苗 経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員(コミュニケーションマネジメント)
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学年末試験が終わった今年2月にはボウリング大会を企画、在籍者70人のうち約50人が参加し森田教諭も驚いた。

「1年やってみて感じたのは、不登校といっても人と関わりたい、友達が欲しいと思っている生徒がたくさんいるということです」(森田教諭)

盛り上がったボウリング大会(写真:筑紫女学園)
ボウリング大会には生徒の7割が参加した(写真:筑紫女学園)

開設1年目にもかかわらず、3年次で11人の転入があった。

他の通信制から移ってきた数人の生徒は「もう少し人と関わりたかった」「大学進学希望だったが、一人で自宅で勉強しても合格できないと思った」と打ち明けたという。1期生となった彼女たちは大学や専門学校に進学し、一部は第一志望先への進学を目指して浪人を決断した。

共学化に頼らず独自路線

世の中は少子化を背景に共学化が加速している。福岡県でも共学化、大学系列化の雪崩が起き、25年に東福岡高校が共学化したことで県下から男子校がなくなった。明治時代に女学校として設立され119年の歴史を持つ筑女も、環境の変化と無縁ではいられない。

筆者が高校生だった1990年代前半、福岡の有力私立高は大半が男女別学で、団塊ジュニアの人口の多さもあり、すみ分けができていた。しかし90年代後半に西南学院、2010年代初めに福岡大附属大濠が共学化し、立地と入試偏差値が近接していた筑女に逆風が吹いた。

筆者が福岡の高校勢力図の激変を知ったのは約10年前、わが子が通っていた学習塾の説明会だった。塾の責任者は近隣校の共学化により筑女が生徒募集で苦戦していると説明し、最後に「しかし筑女は近年、中学や塾とのコミュニケーションを強化し、教育ニーズを捉えようと努力している」と言い添えた。

それ以来、女子大や短大の募集停止、共学化のニュースを見るたび、母校が時代の変化をどう乗り切るのかずっと気になっていた。

福冨真悟事務長によると、筑女も過去に共学化を検討したことはあったが、創設者の理念や卒業生の思いなどさまざまな事情を考慮し、女子校を堅持したという。

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【女子校のニーズは変わらずある】

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