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伝統女子高の通信制で不登校だった生徒が見せた"意外な素顔"―教員が反省した「大人の偏見」《すべての生徒に居場所を》

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通信制課程の対面指導
通信制課程の対面指導の日、理科室で実験を行っている様子(写真:筑紫女学園)
  • 浦上 早苗 経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員(コミュニケーションマネジメント)
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静かに過ごしたい生徒のために用意したスイッチルーム(写真:筑紫女学園)

教員たちは集団が苦手な生徒が入ってくることを想定し、一人で静かに過ごせる保健室のような落ち着く部屋を準備していた。しかしその部屋は、主に自習スペースとして使われた。

「生徒は普通の真面目な女子ばかりでした。想像していたより明るくて穏やか。自分のペースで登校すればいいと思えたら、学校で元気に過ごせるんですよね」(佐伯教諭)

家庭科の授業(写真:筑紫女学園)

森田教諭は「実は全日制の制服の生徒と通信制の私服の生徒が同じ校舎で過ごすことには、議論があったんですよ。私も全日制の生徒の反応が心配だった」と明かした。

「けれどふたを開けてみたら、当の生徒たちは何とも思っていなかった。次の文化祭は一緒にやろうという話も出ていて、自然に共存している。大人はだめだなってつくづく感じました」(森田教諭)

大阪万博に1泊研修

開設前はどんな生徒がどれくらい来るかわからず修学旅行を企画できなかったが、教員らは実際の生徒の様子を見て、9月に大阪・関西万博への1泊研修旅行を希望制で実施した。生徒たちは班決めやパビリオンの予約などを自分たちで進めていった。

通信制課程の特別研修として大阪万博を訪問した(写真:筑紫女学園)

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【他の通信制からの転入生も】

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