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伝統女子高の通信制で不登校だった生徒が見せた"意外な素顔"―教員が反省した「大人の偏見」《すべての生徒に居場所を》

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通信制課程の対面指導
通信制課程の対面指導の日、理科室で実験を行っている様子(写真:筑紫女学園)
  • 浦上 早苗 経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員(コミュニケーションマネジメント)
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通信制課程は自宅学習とレポート、スクーリング(対面指導)などで高卒資格を取得する。

「年に数日のスクーリングで卒業」とうたう通信制も多いが、筑女の通信制は週に1〜2日のスクーリングを実施する。英語コミュニケーションⅡを例に取ると、スクーリングは計24回。ただし一定の課題で代替し、最低7回の参加で単位を認めるなど、柔軟性も持たせている。

スクーリング教室は5つ確保している(写真:筑紫女学園)

登校を標準とせず、生徒たちの体調や事情にできるだけ寄り添う一方で、全日制に近い学校生活を意識し「理科室で理科の実験をして、体育はグラウンドや体育館を使います。学食や図書館は全日制の生徒と同じように利用できるし、スクーリングのない日に登校して自習してもいいです」(森田教諭)。

通信制の生徒の学力はさまざまだが、筑女の全日制に合わせて大学進学を目標とし、受験指導や希望制の課外授業も実施することでサポート校に頼らずに受験勉強できるようにしている。

校則はないが、森田教諭は「全日制は制服も校則もあるので、通信制の生徒にも『学習にふさわしい格好を心掛けてほしい』と言っています」。

通信制課程は制服や校則がないものの、「勉強する場にふさわしい格好」を求めている(写真:筑紫女学園)
進路指導もしっかり行っている(写真:筑紫女学園)

通信制課程の教頭に就任した佐伯裕子教諭(63)は「今後の人生のために負荷を乗り越える経験をしたり、自分をコントロールする術も学んでほしいので、スクーリングではグループワークや発表も取り入れています」と語る。

大人の偏見に気づく

女子高の通信制課程に、どういう生徒が入ってきたのか。

佐伯教諭によると、音楽やスポーツなど他の活動を優先したい生徒の入学も想定したが、実際には起立性調節障害で朝起きられない、クラスの雰囲気になじめないなどさまざまな理由で不登校気味の生徒が多かった。

生徒たちと1年間過ごした感想を問うと、別々に話を聞いたにもかかわらず、佐伯、森田両教諭は「大人のほうが偏見を持っていると感じることがあった」と声をそろえた。

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【全日制の生徒たちとも自然に共存】

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