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「延命処置or緩和ケアor何もしない」 大切な人の最期を穏やかに見送るために…必要な《心構えと処置法》 

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シニア男性を見守る女性
大切な人の最期の時に、家族が「しないほうがいいこと」とは? 在宅医療専門医が解説します(写真:mits/PIXTA)
  • 安井 佑 医療法人社団 焔 理事長
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大切な人からご自身の希望を聞くことができれば、「そのとき」が来た際に、ご家族は医療者と話がしやすくなります。

「あの人ならどうしたか」と考えよう

けれど、患者さんの状態があれよあれよという間に悪くなってしまい、あっという間に意識不明になってしまった……ということもあるはずです。

そんなときは医師が、あなたやご家族に「延命処置をするか、それとも緩和ケアだけにするか、あるいは何もしないか──今すぐ決めてください」と決断を迫ります。

いきなり決定権を渡されたあなたは、おそらく戸惑うでしょう。

こんなふうに聞かれると、大切な人の命綱を握らされているような気がして、決めるのが怖くなってしまう方もいるのではないでしょうか。

「そんな大切なことを、本人じゃなくて私が決めてしまっていいの?」と、ものすごく悩むのではないかと思います。

ですから私は、ご家族が悩みすぎないよう、次のように聞くことにしています。

『大切な人が亡くなる前にあなたができる10のこと』(かんき出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「この場合、患者さんだったら、どうすることを望んだと思いますか? 延命処置を希望したでしょうか? それとも自然な形を望んでいたでしょうか?」

つまり、あなたやご家族がどうしたいかではなく、ご本人ならどんな選択をしたかをイメージしてもらうのです。

すると、「元気なときのお父さんなら、きっと最後まで闘ったと思う」とか、「お母さんなら、自然な最後を望むと思うけど、痛みはとってほしいって言ったはず」とか、最後のケアに対する決断がしやすくなります。

いざ大切な人が危篤となると見送る側はパニックになって、つい、「自分は」どんな選択をすべきかという視点で考え始め、答えが出せなくなってしまいます。

そんなときは「大切な人なら、どんな選択をしたか」という視点で考えればいい。

そのことを思い出してください。

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