もう治らないのであれば、苦痛に耐える必要はありません。
苦しみをやわらげるための処置は、ぜひしてあげてください。
やらないほうがいいことは「過度の栄養補給、点滴」
一方で、ご家族がやらないほうがいいこともあります。
それが、点滴などで過度の水分や栄養を入れることです。
植物と同じで、人間も適度に枯れていくほうが、静かに最後の過程が進みます。
数千人の患者さんの最期に寄り添ってきた在宅医として、これは自信を持って言えることです。
だから、口からとれる水分や食べ物が減ってきたときに点滴を行うとしても、少量(一日500ミリリットル以下)に留めておいてほしいのです。
大切な人の最期が近づくと、ご家族は「少しでも長く生きてほしい」「よくなってほしい」という想いから、つい点滴で水分や栄養分をたくさん補給してあげたくなるのですが、終末期を迎えた患者さんの身体には、それを受け入れる力がありません。
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【多くの家族が悩む「ある問題」とは】
