そもそもポケモンは種類ごとに決まった強さがあり、ステータスがある程度決まっている。たとえばピカチュウであれば、素早さが高く、HPが低いといった決まりきった数値がある。しかし、これはプレイヤーに明示されていない。
さらに同じ種類でも個体ごとの強さもあり、育成方針によってステータスに差が出るうえ、性格・覚える技・持ち物などによりまた差が出てきて、しかもそれが対戦結果に少なくない影響を及ぼすのだ。
そもそも対人戦用のポケモンを用意するには連射コントローラーがあったほうがよい状況で、とてもではないが天下をとっているビデオゲームとは思えないような有様だった。ゆえに、対人戦を楽しんでいる層は一部に限られる。
それをわかりやすくすればもっと人気が出る可能性があるし、そもそも切り分ける必要もあった。『Pokémon Champions』はその必然によって生まれたタイトルといえる。
永久にサービスが続く基本プレイ無料ゲームは可能か?
『Pokémon Champions』では、前述のわかりにくかった要素が整理されている。
まず個体ごとの強さはなくなり、育成も時間がかからなくなった(ゲーム内ポイントが必要にはなるが)。正直、これだけでかなりまともな対戦ツールに整備されたといえる。
これまではストーリーモードと対人戦のバランスを一度に調整する必要があったが、それぞれ独立したことによって片方ずつ変更することができるのだろう。開発側もやりやすくなったはずだし、プレイヤーもより良いバランスを楽しめるはずだ。
そして、『Pokémon Champions』は基本プレイ無料である。かつこのゲームだけでも対戦用のポケモンを手に入れられるので、これまで対人戦を遊んでいなかった人たちにもアプローチできるわけだ。
ただしどうしても気になるのは、基本プレイ無料できちんと採算がとれてずっと続けられるかどうかだ。
『Pokémon Champions』の星野正昭プロデューサーは「基本的にポケモンシリーズが続く限り、永久に続けていく予定」と海外インタビューで明言している。
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【基本プレイ無料のゲームにおける最大の問題】
