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採用のプロが明かす"意識高い系"新卒が面接で落とされる決定的な理由 「成長したい」と言う人ほど成長しない…

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面接のイメージ
採用面接で“自分の成長”ばかりを語る人は不採用となることも(写真:Jake Images/PIXTA)

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「もっと成長したい」「市場価値を高めたい」。そう願って仕事に励む20代が増えています。しかし、その意欲が面接や現場で「自分のことしか考えていない」とネガティブに捉えられてしまうケースがあることをご存知でしょうか。
会社は学校ではなく、成果を出すための場所。本稿では、採用の最前線に立つ筆者が、あえて「成長」を目的化しないことこそが、結果として最速で自分を成長させる理由について語ります。宮脇啓輔氏の著書『複利で伸びる仕事術』より一部抜粋し再構成のうえお届けします。
前回:『「10秒で決めていいこと、1週間かけること」 仕事のデキる人が密かに使い分ける”判断基準”

「学びたい」「成長したい」「経験を積みたい」

私は日々採用の現場にいますが、近年20代の候補者と話していると、「こんな経験を積みたい」「こういう成長をしたい」「将来の独立に向けて学びたい」など、まず“自分の成長”を語る人が増えたと感じます。意識が高いこと自体は否定しません。むしろ重要です。ただし面接でそれを前面に出すことについては、一考の余地があると考えています。

なぜなら、会社はあなたの成長を目的とする場ではないからです。会社が社員を採用する理由は、「成果を出して、業績を上げてほしいから」であって、「社員の夢をかなえ、なりたい姿に育ててあげること」ではありません。にもかかわらず、そうした発言をする若者が増えているのはなぜなのか。その理由は企業側と求職者側のそれぞれにあると考えています。

① 採用の売り手市場化

若年層の労働力減少で採用難が続き、かつての「企業が選ぶ」構図が弱まりました。以前は求職者も「御社にどれだけ貢献できるか」を必死に語りましたが、今は一部の人気企業を除いては、労働者が会社を選ぶ局面が増えています。

② キャリア安全性の瓦解

大企業でも業績悪化やリストラが起こる時代です。求職者のなかにも「会社は守ってくれない」「自分の価値は自分で高めるしかない」という考えが広まっています。

その結果、「会社に貢献できるか」よりも「自分が成長できるか」に意識が向き、面接でも「成長したい」「学びたい」といった言葉が出てくるようになるわけです。気持ちはわかりますが、採用側からは「自分にしかベクトルが向いていない人」と受け取られる可能性があることを覚えておいてください。

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【配属ガチャなのではなく、人生自体がガチャなのだ】

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