会社で評価される第一条件は成果です。望んだ仕事でなくてもやり切る。期待以上の成果を重ねることで信用が積み上がり、次の挑戦の機会が自然と巡ってきます。
想像してみてください。成果を出していない人から「これはやりたい仕事ではないので、もっと成長できる仕事を」と言われたら、大事な仕事を任せたいと思うでしょうか? 私は部下に仕事を振る立場ですが、結果が出ていない社員には安心して任せられません。
リスクを抑えるため、そうした社員には仕事の規模を小さくしたり、答えをこちらで設計してから依頼したりする。すると成長機会はさらに減る。こちらも重要案件で失敗できない以上、やむをえない判断です。
一方、与えられた業務に真摯に取り組めば、人は確実に伸びます。人はスキルを身につけることで成長するのではなく、難しい仕事に取り組む過程で成長するのです。
大きな仕事を任せてもらうこと自体が成長機会であり、そのためには目の前の仕事で成果を出すしかありません。成果を重ねれば、チームリーダーを任されたり、面白いプロジェクトに呼ばれたりします。この循環が理想的です(図2−1)。
若手が仕事を選り好みしないメリット
若手のうちは上司から与えられた仕事に取り組むわけですが、それにも意味があります。自分に今必要な仕事が何か、自分ではわかりにくいからです。テニスの初心者が次に何を練習すべきかわからないのと同じで、新人は適性や伸ばすべき筋肉がまだ見えていません。
上司は部下と同じ道を通っており、育成の責任もある。だから「あの人には次はこの仕事」「少し難しいが良い経験になる」と考えて振ってくれます。与えられた仕事を全うするだけで、十分に成長できるのです。「成長したい!」と思いつめなくても、成果を出せば必ず成長します。成果が次の仕事を連れてくるからです。
まずは会社で成果を出すことを自分の命題にしてください。それが、あなたにも会社にも最良の結果をもたらします。若いうちは視野が狭くなりがちです。
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【業務を「タスク」ではなく「オポチュニティ」と捉える】
