東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

「なんとか娘によい縁談を」と奔走 『ばけばけ』とは大違い?『風、薫る』ヒロイン父の生涯

5分で読める
明治神宮で結婚式を挙げる新婚夫婦
ドラマでは父の死後にりん自身が他家に嫁ぐことを決意することになるが実際は…(写真:silakan / PIXTA)
  • 真山 知幸 伝記作家、偉人研究家、芸術修士(MFA)

INDEX

NHKの連続テレビ小説「風、薫る」がスタートした。日本の看護師のパイオニアとなった大関和(おおぜき ちか)と鈴木雅(すずき まさ)を主人公のモチーフとしている。時代は、明治。医療の現場は男性のもので、女性が医療分野の仕事に就くことへ理解がまだなかった頃のことである。看護の世界に飛び込んだ2人はいかにして、日本近代看護の礎を築いたのだろうか。著述家で偉人研究家の真山知幸氏が解説する。
著者フォローをすると、連載の新しい記事が公開されたときにお知らせメールが届きます。

家老を辞すると娘たちに「あきらめよ」と宣言

NHKの連続テレビ小説「風、薫る」では、ヒロインの一ノ瀬りん(演:見上愛)の父・一ノ瀬信右衛門(演:北村一輝)が初回から、存在感を発揮した。

信右衛門は、栃木・那須地域にあった小藩の元家老でありながら、明治維新前には辞して、それ以後は農民として暮らしていた。

貧しいながらも懸命に農作業に打ち込むその姿に、前作の朝ドラ「ばけばけ」主人公である松野トキ(演:髙石あかり)の父で、元松江藩士の松野司之介(演:岡部たかし)と、つい比べてしまう視聴者もいたようだ。

「ばけばけ」での司之介は松江藩の上級武士だったが、明治になると没落。収入がなくなり、苦しい貧乏生活にあえぐが、なかなか真面目に働こうとしなかった。同じヒロインの父という立場でありながら、「風、薫る」の信右衛門はというと、農民としてまっすぐ生きるべく奮闘。娘のりんからも尊敬されていた。

次ページが続きます:
【一ノ瀬信右衛門のモデルも、一本筋が通った性格】

2/3 PAGES
3/3 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象