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「ヤバい」「面白い」しか言えない人は見過ごしている…《言語化できる人》がやっている "ある1つの習慣"

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以前、古舘伊知郎さんにインタビューしたときにうかがったのですが、実況をされるアナウンサーなども、日常に見える光景を自らの言葉で文章化し、実況をするというトレーニングをされているようです。

この方法はアナウンサーだけでなく、実は一般人にも有効です。最初からよどみない実況をするのは無理ですが、感じたこと、見えていること、気づいたこと、忘れたくないことなどを単語でまとめるだけで終えるのではなく文章化する。そういった癖をつけると、あらゆる場での対話に役立つと思います。

書いた瞬間に「もう一人の自分」が現れる

さらに興味深いのは、文章化によって起こる変化です。感じたこと、考えたこと、目に映ることなどを文章化すると不思議なことに、まるで第三者のように自分を見つめる存在が現れます。言葉や文章に落とし込むという作業は、俯瞰的に客観的に自分を見なければならないからです。そして現れるのが、演出家兼脚本家の存在。誰しも少なからずこの演出家兼脚本家を自分の中に宿しているのですが、文章化という作業を行っていくうちに、次第にこの演出家兼脚本家の存在が大きくなっていきます。

このもう一人の自分は、

• 自分の考えに疑問を投げかける
• 感情の偏りを指摘する
• 別の視点を提示する

といった役割を果たします。

つまり、文章にすることは単なる整理ではなく、自分自身との対話を生み出し、第三者との対話の練習にもなる行為なのです。

こうして生まれた「もう一人の自分」との対話は、思考をさらに深めていきます。経験したことや感じたことについて、

• なぜそう感じたのか
• どう解釈できるのか
• 自分にとって何が重要なのか

と問い返しながら、頭の中で言語化していく。このプロセスを経ることで、情報や経験は単なる出来事ではなく、自分の中で活用できる知識へと変わり、分かりやすく伝えたいことを咀嚼して相手に伝えることができるようになります。

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「考えているのに話せない」と感じるとき、その原因は思考の量や経験不足ではなく、思考の扱い方にあります。頭の中にある考えを文章として外に出し、自分自身と対話する。このシンプルなプロセスを持つかどうかが、大きな対話力の差になります。

まずは短い文章からでもかまいません。書き出すことで現れる「もう一人の自分」と向き合うことが、実のある対話を実現する第一歩になるはずです。

ただし「リアルな自分自身」と同じように、演出家兼脚本家の「もう一人の自分」も全能の存在ではありません。私が経験不足であれば、同様に「もう一人の自分」も経験不足です。なぜなら私たちは経験を共有する関係だからです。だったら対話をしながら、経験したことを共に振り返り、一緒に育っていけばよいのではないでしょうか?

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