昔から戦略を練ることが好きだった。そしてシニアYouTuberは食事やライフスタイルなど「丁寧な暮らし」について発信する人は多かったが、ファッションを中心に発信する人はほとんどいないことにも気づいた。そこで、ジャンルをファッションにして差別化できると考えた。何より、ファッションは昔から大好きだ。
借金2000万…人生詰んだ
1951年、北九州市で生まれたロコリさん。高校卒業後、地元でしばらく働いた後に上京してファッションに携わる。その後家庭の事情で北九州に戻ると、縁あってブティックを経営することになった。
店は繁盛してすぐに2店舗目もオープン。しかし、ロコリさんの心はいつもうっすらと雲がかかったようだった。
「洋服は好きだけど、売るのは得意じゃない。商売には向いてないタイプなんです。オーナーをしていたけど、これが私の仕事だと思えたことは一度もなかった」
そう語るロコリさんがひとつだけ手応えを感じていたのが、お客さん宛てのDMに添えた短い文章。よろこんでくれる人が多く、書くことが好きな自分に気づいた。
時が流れ、周辺ビルのリニューアルが進むと人の流れが変わった。ロコリさんの店が入るビルには人が来なくなった。10年続いた店を畳んだロコリさんに残ったのは、2000万円の負債だった。
「にっちもさっちも行かないなっていう感じ。35歳、人生どん底。今の言葉で言うと人生詰んだなって。でも、返済は続けないといけないから……大変でしたね」
「母の年金で暮らした。1円も入れられなかった」
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【給料の8〜9割を返済に充てる生活】
