「薄くなってきた」…相談しにくい"女性の薄毛"の悩み、40・50代の「抜け毛が増えた」「ボリュームが落ちた」は早期対応が大切
もう1つの理由は、「薄くなった」と訴えても医師に「正常範囲」と判断されやすいこと。薄毛の進行を客観的に測る「評価法」が現実とかけ離れているため、女性が勇気を出して受診しても、医師が薄毛と判断してくれないというケースが生じてきました。金子医師は、この2つの課題に取り組んでいる女性薄毛の専門医です。
1つめの課題「体という工場」に目を向ける
治療の選択肢が少ない現実に、金子医師が注目したのは「薬の限界」でした。男女ともに薄毛治療でもっとも広く使われているミノキシジル外用剤ですが、その効果に関してはあまり知られていない現実があります。
「日本の脱毛症診療ガイドラインで、医学的根拠に基づき推奨されている使用法であっても、改善がみられる女性は約3人に1人。つまり3人に2人にはそれでは効かないという臨床データが医学論文で示されています」と金子医師は言います。
効かない場合、濃度を上げる、あるいは内服薬を使うという対応が一般的です。また、効果が出ないことを見越して最初から高い濃度を処方する場合もあります。しかし金子医師は、そもそも薬に頼ることへの問い直しが必要だと考えました。
「薬でできることは、毛周期といわれる毛の寿命のうち、休止期(次の毛髪が生えてくるまでの時期)を正常化させ、成長期(毛が伸び続ける時期)を延ばすことが中心。
でも、その時間の中で何が髪を作っているか? といえば、それは『あなた自身の体』です。材料(栄養)が足りない、工場(血流や細胞)がうまく機能していない、という状態では、休止期や成長期に働きかけても細くて弱い髪しか育ちません。薬だけに頼っていたら、薄毛の本質を見落としてしまいます」



















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