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イオンに出店した「コナズ珈琲」の新ブランド。裕福な主婦だけでなくサラリーマンも取り込むトリドールの"したたかさ"

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  • 谷頭 和希 都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家
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その意味では、KNOWS COFFEEの立地は、ここまで説明してきた「自動車ユーズ」と「鉄道ユーズ」の両方を取りに行こうとしているようにも見える。確かに、先ほど説明した店内も、そう考えると納得がいく。カウンター席がある一方で、通常のセルフ式のカフェでは珍しいゆったりとしたソファ席もある。忙しいサラリーマンがカウンターでコーヒーを急いで飲むこともできれば、テーブルでちょっとした長居をすることも可能なのである。つまり、店の中は2つのニーズに対応しているように見えるのだ。

カウンター席が目立つ店内だが、奥にはソファ席もある(筆者撮影)

なるほど、これは合理的かもしれない。自動車ユーズと鉄道ユーズ、どちらかでなくても「両方」取れば、その分だけ一店舗当たりの売り上げは増えるはず。そのニーズに対応できる立地を見つけて出店を増やせば万々歳……というわけだ。

あえて「選択と集中」をしない?

だが、この「両方ニーズ」、思わぬ弱点もある。店が中途半端になることだ。

具体的に想像してみよう。店内に赤ちゃん連れのママたちが来て、長居するようになると必然的に店が混み、待ち時間が長くなる。すると、さっとコーヒーを飲みたいサラリーマンからすれば満足度が下がる。一方、ゆったり話をしたい人からすれば、横では人が絶えず往来しており、何だかせわしない。

もちろん、これらが極端な例であることは重々承知しているが、ニーズが異なる人々を一つの店で対応しようとすると、どちらにとっても中途半端になってしまう傾向が強くなることは指摘できる。それだけ、消費者にとっては選びづらい存在になってしまうのではないか。

実際、KNOWS COFFEE1号店から見えるところにはベローチェがあり、ちょっとだけ時間を潰したいサラリーマンはこちらに流れるかもしれない(KNOWS COFFEEはコーヒーの味にこだわっているが、仕事中にコーヒーの味にこだわるサラリーマンはどれぐらいいるだろうか)。また、おしゃべりを楽しみたい人は、近隣に多くあるフルサービス型の喫茶店に流れるかもしれない。

店から見えるところにベローチェが。これは激戦だ(筆者撮影)

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【KNOWS COFFEEの実験性】

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