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イオンに出店した「コナズ珈琲」の新ブランド。裕福な主婦だけでなくサラリーマンも取り込むトリドールの"したたかさ"

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  • 谷頭 和希 都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家
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そして、さらに統計データを見れば、自動車を使う人口は増えている。自動車検査登録情報協会によれば、25年における乗用車の保有台数は統計が始まった66年から見て史上最高値である。この数値は年々最高値を更新し続けていて、現代は最もモータリゼーションが進んだ時代であり、多くの人々にとって「自動車でロードサイドに行く」スタイルが定着している時代だと言えるのだ。

1966年からの自動車保有台数の推移。近年はゆるやかとはいえ、その保有台数は増え続けていることがわかる(一般社団法人 自動車検査登録情報協会https://www.airia.or.jp/publish/statistics/hoyuudaisuusuii07.pdfより)

先ほどの話題に話を戻せば、こうした時代に対応して郊外にショッピングモールや郊外型の商業施設が数多く誕生することになったわけである。

ただ、自動車がメインになったとて、もちろん鉄道が必要なくなるわけではない。自動車を運転できない学生、そしていまだ都心部に立地する会社に出勤せざるをえない会社員は必然的に鉄道を使うからだ。Job総研によれば、25年において週4日以上出勤をしている人は全体の50%を超えている。もちろんこの中には自動車通勤の人も含まれるが、鉄道を用いる人もかなりの数が含まれている。その意味では、いまだに鉄道を使う人々は消費の層として厚く、特に郊外にしか出店していない企業にとっては絶好の出店機会なわけである。

だからこそ、コナズ珈琲は、この取りこぼした層を取るのであり、KNOWS COFFEEの出店で、自動車・鉄道双方の交通手段に対応した店舗を出店しようとするのだ。

KNOWS COFFEEは鉄道・自動車を両方狙っている?

ただし、留保も必要であろう。

というのも、ややこれまでの内容と矛盾するが、KNOWS COFFEEの立地は「完全な都心型」ではないからだ。そもそも1号店のある「津田沼」は街として郊外タウンであり、津田沼イオンモールも駅前とはいえ、自動車でも行きやすい(ちなみに駐車場は2時間半まで無料)。また、2号店の出店が予定されている越谷のイオンレイクタウンは、大型のショッピングモールであり、本来は自動車で来店する場所だ。

イオンモール津田沼South店が立地する新津田沼駅(筆者撮影)

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【「自動車ユーズ」と「鉄道ユーズ」の両方に対応】

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