JR東海リニア「静岡県と対話完了」長かった道のり 年内着工へ大きく前進、クリアすべき「諸条件」も

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専門部会におけるネイチャーポジティブ貢献措置に関する議論は30分ほど行われ、岸本部会長は「JRの提案は妥当である」と結論付けた。その後はスピーディに議論が進み、16時までに残る6つの項目もすべて対話完了。2019年から8年越しの対話が終わった瞬間だった。

専門部会後の囲み取材には平木副知事、岸本部会長、地質構造・水資源専門部会の森下祐一部会長(静岡大学客員教授)、JR東海の永長隆昭・中央新幹線静岡工事事務所長らが出席した。

リニア専門部会 岸本部会長 森下部会長 会見
2026年3月26日の生物多様性専門部会後、取材に応える岸本年郎部会長(左)と地質構造・水資源専門部会の森下祐一部会長(記者撮影)

「スケジュール優先ではない」

専門部会での対話が川勝前知事の時代にはあまり進まず、鈴木知事に代わってから加速したことについて問われた平木副知事は、「この2年くらいで360回くらい打ち合わせをしており、コミュニケーションが密になったのは事実」と加速していることを認めつつ、「長い時間かけて議論を進めてきたのも事実。最初の5〜6年の対話が滞っていたとは思わない」と話した。つまり、川勝時代と鈴木時代で変化があったわけではなく、川勝時代から対話を継続してきたことが今回の対話終了につながったという認識だ。

3月下旬という年度末のタイミングでの対話完了について、年度末に間に合わせるというスケジュール優先のあまり議論が生煮えだったのではないかという質問も出た。平木副知事は「スケジュールを区切ったということはない」と断言し、岸本部会長も、「ここに至るまでにJR、県とかなりの対話を続けてきた。それが見えていないとそういうふうに(生煮えに)感じられるかもしれない」と説明した。

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