JR東海リニア「静岡県と対話完了」長かった道のり 年内着工へ大きく前進、クリアすべき「諸条件」も

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この時点で生物多様性は17項目中14項目が未了、トンネル発生土は5項目中4項目が未了だ。数字だけ見ると、まだまだ時間がかかりそうにも思えたが、ある専門部会の関係者は言い切った。「県とJR東海で最も意見の隔たりがあった水資源問題で対話が完了した意義は大きい。トンネル発生土は置き場解決への方向性が見えているし、生物多様性は未了項目の数は多いが、モニタリング体制などの方向性さえ決まれば対話は一気に進む」。

その予想は的中した。発生土は2026年2月4日に1項目、3月19日に3項目の対話が終わり、すべての対話が完了した。生物多様性は2025年中に3項目、2026年1月21日に3項目の対話が完了し、8項目を残すだけとなった。

リニア静岡問題 水資源補償確認書調印式
2026年1月、リニア工事の水資源問題に関する補償確認書の締結式(記者撮影)

残るすべての「対話」を1日で

そして、3月26日の専門部会が13時半に始まった。「8項目残っていますが、そのすべてについて対話を予定しています」。冒頭の挨拶で、平木省副知事が説明した。ちなみに1月の生物多様性専門部会では7項目対話したが完了は3項目にとどまった。会議の進行によっては完了しないこともあるのだ。本当にこの日のうちに8項目すべての対話が終わるのだろうか。

この日の対話項目の1つ目は沢の上流域における水生生物等の生息状況の調査に関するものだ。JR東海の説明に対して委員らから2〜3のコメントがあったものの、反対意見というほどのものではなく、岸本年郎部会長(ふじのくに地球環境史ミュージアム学芸課長兼教授)が「この項目については対話完了といたします」と述べた。

この時点で14時05分。1項目の対話が終わるのに約30分を要した。会議は16時まで行われる予定だ。あと2時間で7項目の対話を終えることができるか。

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