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「流暢なセールストーク」ほど胡散臭くなりがち…脳科学者が明かす"客の心を動かす"接客のキモとは

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流暢なセールストークがまったく心に響かないのはなぜなのでしょうか(写真:nonpii/PIXTA)
  • 西 剛志 脳科学者(工学博士)、分子生物学者
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ペンシルベニア大学の実験があります。69人の学生に、就職活動用の履歴書の一部を添削してもらい、翌日、追加の添削を依頼するメールを送りました。その際、学生を2つのグループに分け、再依頼への応諾率を比較しました。

①添削を受け取った事実のみを伝えて再依頼→32%が応じた
②受け取ったことに加え、感謝を伝えて再依頼→66%が応じた

感謝を添えただけで、応諾率は2倍以上に跳ね上がったのです。こんなに簡単にできるコミュニケーション法、やらないのが損ですね。

多くの人が「伝え方がうまくなりたい」と思って、表現の技術を学ぼうとします。もちろんそれは悪いことではありません。ただ実際に表現の技術を覚えるのはそんなに簡単ではありません。

一方で、「ありがとう」と伝えることは、今日からでもできます。しかも、それだけで相手の心は動くのです。

謝るなら「1人よりも複数で」のほうが効果的

仕事をしているとどうしても避けられないのが、謝罪をする機会です。ここでは、「脳科学的に正しい」謝罪の技術をお伝えしましょう。ポイントは2つです。

①1人で謝るより、複数で謝るほうが受け入れられやすい

謝罪は、1人で行うよりも複数で行ったほうが受け入れられやすい傾向があります。

人は、誰かが他者を支援している姿を見ると、自分もまた援助的・寛大な態度を取りやすくなるのです。これは、他者の行動に呼応する「ミラーニューロン」の働きによるものだと考えられています。

失敗した本人が1人で謝るよりも、その人を支える立場の人が隣にいるほうが、「この人は1人ではない」「周囲も責任を共有している」という印象が生まれます。その結果、謝罪を受ける側にも「応援しよう」「受け入れよう」という気持ちが生まれやすくなるのです。

実際に、岡田優花らが行ったこんな実験があります。

レストランでロボットが料理を運び、わざと客の前で料理を落とします。その後、ロボットが1台だけで謝る場合と、別のロボットが駆けつけて2台で謝る場合を比較したところ、2台で謝罪したほうが謝罪は有意に受け入れられやすいという結果が示されました。

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【神戸大学を中心とした研究では…】

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