和田秀樹「60歳からこそ上機嫌が何よりも重要」 欠乏感や不足感を抱いているとき気持ちはすさむ

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(写真:Kazpon/PIXTA)
高齢者専門の精神科医である和田秀樹さんの著書『脳と心が一瞬で整うシンプル習慣 60歳から頭はどんどんよくなる!』。本書の中で和田さんは、人はいくつになっても脳の働きを活性化させ、賢くなり続けられるのだと語っています。一部抜粋・再構成してお届けします。

小さな成功を喜べる人は、さらに前進できる人

シニア世代の方々こそ、明るく、上機嫌に生きることが何よりも重要だと感じています。明るく、前向きな気持ちで生きることで、人生の可能性が広がるとともに、脳や心、体の老化が防止されます。

人は満たされていないと、上機嫌になることはできません。欠乏感や不足感を抱いているとき、人の気持ちはすさんでいきます。

自分をご機嫌にするための一つの術として、日常のなかで、どんどん自分のことを褒めてあげるようにしてください。たとえ思った通りにいかなくても、望んだ結果が出なくても、自分を思いっきり励まし、元気づけるのです。

自分で自分を褒めることで人は上機嫌になれます。まるで魔法にかかったように、心がきらめき出すのです。

何かというと不機嫌になりやすい人は、たとえば「今日は押し入れと棚の整理をしようと思ったのに、押し入れの半分も終わらなかった」といった具合に、自分を責めてくよくよします。反面、いつも上機嫌な人は、「目標には届かなかったけれど、押し入れをここまできれいにできた! 私ってすごい!」と自画自賛するのです。

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