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叱られると「反発してしまう人」と「受け入れられる人」の決定的な違い――ハーバード准教授が教える自尊心の本質

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オーナーシップとは?
現代社会では、オーナーシップを持ちにくいといわれています(写真:webweb/PIXTA)
  • 内田 舞 小児精神科医、ハーバード大学医学部准教授、マサチューセッツ総合病院小児うつ病センター長
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自尊心は、人生のオーナーシップを持つためになくてはならないものです。

自尊心とは、「自分自身を大切に思う気持ち」や「自分をリスペクトに値する人間だと思う気持ち」を指します。これは、背伸びをして自分をえらそうに見せることではなく、むしろ、ありのままの自分を肯定できるということです。

なぜ、自尊心が大事なのか

自尊心を持っていれば自分の意見や考えを大切にすることができ、周囲の評価に振り回されずに行動できます。

また、他人から低く評価されたり失敗したりしたとしても、それによって自分自身の価値や尊厳が損なわれることはないことを知っているので、必要以上に失敗を恐れず、チャレンジできます。

たとえば、もし上司や同僚から自分のミスを指摘されたとしたら、どうでしょうか。

自尊心が高い人は、ミスはミスとして自分の非を素直に認め、「どうすれば挽回できるだろう」と考えることができます。あるいはそのミスの背景になった事柄をうまく整理し、そのミスが自分の価値を損なうものではない、自分を取り巻く状況や起きた出来事は事実としてあるけれども、それらと自分自身の価値は関係がないと考えられるでしょう。

あるいは、それが上司や同僚の認識の間違いであれば、落ち着いて「違います」と言えるかもしれません。

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一方で、自尊心が低かった場合、ミスを指摘されることは自分の価値を否定されたと捉えてしまうかもしれない。とっさに反発したり、相手の評価を覆そうと、「それは○○という事情があったから」と言い訳したくなったりするでしょう。

人は自己を否定され、尊厳が損なわれていると感じると、反発心や対抗心、あるいは怒りや焦り、恐怖といった感情が湧いてくるものなのです。

また、自尊心は「自分の感情に気づいて受け入れる」ためにも必要です。

「自分は価値がある人間だ」という揺るぎない思いが根底にあるからこそ、「怖い」「嫉妬している」「恥ずかしい」といった、あまり自分では認めたくないようなネガティブな感情をも受け入れることができるのです。

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