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親の「一緒に遊びなさい」がノーと言えない子を育てる、日本人が知らない「断る力」と「ノーを受け入れる力」とは何か

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子どもたちの遊び
「同意」を幼いうちから学ぶことが、自分や相手の心身を尊重する姿勢につながります(写真:topic_kong/PIXTA)
  • 内田 舞 小児精神科医、ハーバード大学医学部准教授、マサチューセッツ総合病院小児うつ病センター長
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そこには「自己決定権(オートノミー)」という考え方が存在します。

『ジェンダー・ジャスティス 社会の無意識が生み出す性と権力の構造』(幻冬舎新書)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

オートノミーとは他人に自分の運命が決められたりすることなく、「自分のことは自分で決める」「する/しないを自分で決めていい」「他人と異なる意見であっても自分の意見を持ってもいい」ということです。

恐怖や圧力、他人のコントロールから自由になり、自分の人生や自分の体に関することを、自分自身で選択していい、「自分の意思には力がある」と認識することでもあります。

大人でも子どもでも、他人に自分の決定権を尊重される感覚は、安心感を生み、うれしいものです。どんなに親しい相手でも、愛している相手であっても、心と体のボスはあくまでもその人自身なのです。

身体の自己決定権について、「世界人口白書2021(国連人口基金発表)」では、次の3点が守られているかどうかという問いが投げかけられました。

・性交渉を断ることができる
・避妊するかを自ら決められる
・健康管理を自ら決定できる

その結果、世界的に多くの女性の身体の自己決定権が侵害されていることが明らかになりました。

バウンダリーが曖昧に

性別にかかわらず、ちょっとした性的なからかいや、いたずらのつもりで身体に触れることが日常的に繰り返されると、バウンダリーがどこにあるかが曖昧(あいまい)になることがあります。

そのうちにバウンダリーが少しずつ侵されていき、最悪の場合はそれが性加害につながってしまう。

その頻度は想像を遥かに上回るものとなっています。

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