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「筋トレ=転ばない」の誤解 たった5ミリの段差に負ける体"5つのタイプ"と、見過ごされてきた「関節」の重要性

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歩くシニアの足元
転倒全体の8割が、たった5ミリの段差、「5ミリの壁」につまずくことで起こっています(写真:Luce/PIXTA)
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ぼくの患者さんには、趣味でテニスをしていて、とても元気なのに、転んで骨折してしまう人もいます。その一方で、これまでほとんど運動をしてこなかったのにまったく転ばない80歳の方もいます。健康そうに見える人が転び、運動していない人が転ばない。こんなことが、実際に起きているのです。

「転ばないために」と聞くと、まず思い浮かぶのは、筋トレやウォーキングではないでしょうか?

たしかに、どちらも健康のためにはいい習慣です。でも――先ほどもお伝えしましたが、それでは転倒の“根っこ”は解決できません。もっと楽に、もっと効率よく、もっと確実に、転倒を防ぐ方法が、5ミリの壁体操です。

筋トレ・ウォーキングは本当に必要?

まずは筋トレ。これは無理にやる必要はありません。「足の筋肉が落ちたから転ぶんじゃないの?」と思ったでしょうか?でも、転ばないために必要な基本的な筋肉は、家事や日常生活だけで十分保たれるんです。

洗濯物では腕や背中、掃除機をかければ太ももの筋肉や腹筋、背筋が。買い物に行けば足の裏やふくらはぎが。毎日の生活で、必要な筋肉が自然と鍛えられています。

もちろん、極端に動かない生活をしていれば別ですが、多くの方は「まったく使っていない」わけではありません。そして何より大切なのは、足が上がらなくなる原因は、筋肉の衰えではないということです。

ぼくの患者さんには、趣味でテニスをしていて筋肉は十分あるのに転んでしまう人もいれば、特別な運動はしていなくても、5ミリの壁体操を続けているから転ばない人もいます。

ウォーキングはどうでしょうか? 「転ばないために毎日歩いています」「お医者さんにも、もっと歩きなさいと言われていて……」という方も多いでしょう。歩くこと自体は、すごくいいことで、健康効果は、たくさんの研究で証明されています。でも、転ばないために必要な「ある部位」は鍛えられません。

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【5ミリの壁につまずく本当の原因】

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