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「もう帰れ。うつっといけねえから」 朝ドラ「風、薫る」 明治期にコレラの流行招いた海外船の暴挙

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  • 真山 知幸 伝記作家、偉人研究家、芸術修士(MFA)
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1895(明治28)年にも、コレラ感染によって4万人の死亡者が出た。このときは前年の日清戦争からの帰還兵が感染源だといわれている。感染は外から持ち込まれることを防がなければ、大変な事態を招くのだ。

最終的に、明治期を通じたコレラの死者数は、37万人にも達した。これは日清・日露戦争による死者数をも上回るものだった。

「もう帰れ。うつっといけねえから」

「風、薫る」では、冒頭のセリフを放った虎太郎も、母がコレラに感染。励ましに来たりんに「もう帰れ。うつっといけねえから」と突き放す。心に重くのしかかる、つらいシーンだ。そして、りんの父もコレラに罹患し、命を落とす。

ドラマの序盤からコレラの猛威が描かれることになったが、まさに当時の世相を反映したものだといえよう。 りんが看護師となるきっかけに、コレラがどのように、かかわってくるのか。ドラマの展開に注目したい。

【参考文献】
知念広真著『明治時代とことば―コレラ流行をめぐって』(リーベル出版)
立川昭二著『明治医事往来』(新潮社)
酒井シヅ編『疫病の時代』(大修館書店)
井上清著『条約改正』(岩波新書)
田中ひかる著『明治のナイチンゲール 大関和物語』(中公文庫)
青山誠著『大関和 看護に人生を捧げた日本のナイチンゲール』(角川文庫)

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