「前作は興収27億円」「続編のほうが圧倒的に面白い」のに…興収27億から減速?「えんとつ町のプペル・続編」大コケの背景

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実際、プペル最新作の上映が始まるまでの間、どのスクリーンに入っていく人が多いのか観察してみたのだが、そのほとんどがドラえもんの4DXだった。本来なら獲得できたはずの視聴者を、完全に格上の作品に取られてしまっているというのが正直なところだろう。

また、今は実際のところどの時期にも強いアニメタイトルはあるので、例え公開時期をズラしていても、厳しい戦いを強いられていたかもしれない。

プペルの劇場グッズ
プペルの劇場グッズ。アートブックが販売されているようだ(筆者撮影)

2つ目の要因は、動員を支えるオンラインサロンの会員数が激減していることだ。西野さんが運営するオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」は、2020年時点で会員数7万人を突破していた。このオンラインサロン会員がリピーターとなり、プペルの動員数を押し上げていたのは間違いないだろう。

実際、西野さん自身が映画館へ出向き、ファンと共に劇場で鑑賞するというマーケティングスタイルを確立している。推し活を兼ねたリピーターの獲得ができていたのも、売り上げを押し上げた要因になっていた。

しかし、同サロンの会員数は2025年時点で2万4000人にまで減少。少なくとも、この事実は興収に大きな影を落とす要因となっているはずだ。

プペルがヒットした要因は「アニメーション」と「ストーリー」

YouTubeよりスクリーンショット
スチームパンク感のある煙に覆われた町。アニメーションはクオリティが高い(東宝MOVIEチャンネルより)

しかし、プペルという映画自体、クオリティは低いとはいえない。もしクオリティが低いのであれば、27億円という売り上げは作れないのだ。本作のアニメーションは「海獣の子供」や「漁港の肉子ちゃん」などで知られるSTUDIO4℃が手掛けている。

第1作の映像も非常に美しかったが、最新作ではさらにパワーアップした映像を楽しめる。より生き生きとした動きや表情でキャラクターたちが描かれており、その色とりどりの光景に心躍らされた人も多いのではないだろうか。当然、アニメーションはストーリーや演技ともマッチしているため、それなりに楽しい映像体験ができることは間違いない。

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