50代では「意味のない仕事」は断る! 自慢話より喜ばれ、自分も救われる"経験の見える化"とは?
「自分の考えを後世に残したい」というニーズは、あらゆる分野で高まっているように思います。SNSで誰もが気軽に自分の思いを発信できるようになった影響もあるのではないかと私は思っています。
こうした取り組みは、会社にとっても歓迎です。さらに言えば、やる気の出ない50代がやる気を出せる仕事という意味では、会社にとって有効な人事施策にもなるのです。
少しユニークな例を紹介しましょう。長年、IT業界で活躍してきたTさんが残したのは、「火消しマニュアル」です。
サイバー攻撃によるシステム障害を例に出すまでもなく、システムのトラブルは企業に大きなダメージを与えます。システムエンジニアとして長年働いてきた中で、Tさんには「こういった案件はトラブルになりがち」という勘が働くようになったそうです。
例えば、「期末に営業が押し込んできた案件」「規模に比して人数が少ないように思える案件」といったものです。
こうした「勘」に過ぎなかったものを文章化し、実際のトラブル対処法に加え、事前にトラブルにならないようにする方法を「火消しマニュアル」として提供したのです。これは現場で非常に重宝されているとのことです。
自慢話よりも「トラブル対策」のほうがウケる
この「トラブル対応マニュアル」は、他の分野でも、いくらでも応用できるでしょう。例えば、営業なら「顧客トラブル回避マニュアル」、製造なら「ライン停止の前兆マニュアル」など。
自分のやってきたことをマニュアル化する際にやりがちなのが、「俺はこんなにすごかった」という自慢話が中心のマニュアルになること。これでは後輩たちも辟易(へきえき)してしまいますが、こうしたトラブル防止マニュアルなら喜んで活用してくれるはずです。
もちろん、マニュアルは後進に「ただの昔話」「時代錯誤のノウハウ」と思われないようなものにしたいところですが、正直に言えば、私は「価値があるかどうかは二の次でいい」とすら思っています。
基本は、あなたが残したいことを残せばいい。そうすることで、あなたは自分の知識を体系化でき、やる気も復活すれば会社にもプラスになる。そう割り切ってしまってもいいのではないでしょうか。



















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