83歳ベテラン医師が解説《いびき》の"危険なサイン" 放置すれば、思わぬ「健康リスク」につながることも

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ただし、大人並みにいびきがひどい、日中によく居眠りをする場合は、成長ホルモンの分泌がうまくいかなくて成長や学習に影響することもあるため、大人が注意して見守ることが必要です。鼻に問題がある場合も多いので、鼻の通りが良くなるための鼻手術も一考です。

いびき対策のためにできることは?

いびきの治療は生活習慣の改善が第一です。軽症ならば、減量や節酒だけで症状が軽くなります。特にお酒を飲みすぎると筋肉のゆるみが大きくなるので、就寝前の飲酒は避けましょう。アレルギー性鼻炎の合併がある場合、鼻腔通気の不良による鼻呼吸障害が睡眠の質の低下を招くので治療した方がよいでしょう。

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また、今、いびき防止用の様々なグッズが売られていますので、利用するのもよいでしょう。例えば、鼻の穴を広げるテープやクリップ、口呼吸を止める絆創膏、鼻づまりを抑えるスプレーなどがあります。

軽いいびきは防げることもありますが、無呼吸をともなうような大きないびきにはあまり勧められません。

いびきをかきにくくするにはあお向けを避けて横向きに寝るようにすると、舌が奥に沈み込まなくなり、そのため気道がふさがれにくくなり、症状が改善することが多いです。

枕は首と頭が水平になるように高さを調整できるものがいいです。横向きに寝て気道を確保するのに適した抱き枕ふうの枕もあります。横向きで寝ることに慣れていない人は、枕の片側に何かを入れて枕を傾斜させれば、首が自然に横を向いて横向きに寝ることに慣れます。

パジャマの背中側にポケットをつくり、テニスボール(硬式庭球ボール)を入れておく方法もあります。あお向けになろうとするとボールが背中にあたるので、気になり自然にからだは横向きに戻ることになります。ただし、そのたびに目が覚めたり、気になったりするのでは逆効果です。毎日使うのは好ましくありませんが、出張先で相部屋になるなどのとき覚えておいてもよいでしょう。

とはいえ、これらの方法は、無呼吸をともなうような大きないびきにはあまり勧められません。音が小さくなって「隣人迷惑」は一時的に解消するかもしれませんが、本人のからだへの負担はそれでは取り除けません。大きないびきの場合は、あなたの毎日の生活、そして大切な体を守るためにも、病院へと相談するのが一番です。

白幡 雄一 医師、医学博士

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しらはた ゆういち / Yuichi Shirahata

1943年生まれ。千葉県出身。1969年東京慈恵会医科大学卒業。その後、聖路加国際病院耳鼻咽喉科医長や東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科教室助教授を務めるなどキャリアを重ねる。1996年に、新小岩耳鼻科クリニックを開院。2023年に閉院するまで27年間、丁寧な診療とわかりやすい説明で、多くの地元住民から愛された。また、1998~2014年までは、日本耳鼻咽喉科学会(現・日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)の評議委員も務めた。

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