理解不足でいじめも「食物アレルギー」増える実態――「食べられないは、わがままじゃない」小学校の出前授業を取材
大人の場合、例えば、食品関連の仕事では試食ができないなど、業務に影響するケースもある。飲み会の席で周囲と同じメニューを食べない理由を説明しづらかったり、「付き合いが悪い」と誤解されたりすることも。このように、仕事の中で困りごとが生じることもある。
また、悪意がなくても危険につながる場合もあると、鈴木さんは話す。
例えば、旅行のお土産。とくに海外の食品は日本とアレルギーの表示ルールが異なり、小分け包装には原材料が非表示であることも少なくない。ナッツアレルギーの人にナッツを使った食品を勧めてしまうなど、知らずにリスクを生むこともある。
生涯にわたって向き合う可能性がある疾患にもかかわらず、「子どもの病気という思い込みから、受診や医師の診断が遅れることもある」と鈴木さん。現在食物アレルギーがないから関係ないとは言い切れず、自分や家族、パートナーが当事者になる可能性も十分にある。
だからこそ、皆が“自分ごと”として捉える必要がある。
大切なのは「正しく知ること」
食物アレルギーを持つ子どもは増えているが、正しい知識と適切な管理があれば、多くの子が安全に日常生活を送ることができる。大切なのは、アレルギーのある人だけが対策するのではなく、周囲の人も理解を深めていくことだ。
誰もが同じものを食べられるとは限らない。
そうした違いを前提に、お互いに配慮しながら暮らす社会をこれからどう作っていけばいいのか。食物アレルギーをきっかけに、私たち1人ひとりが今後考えるべきテーマでもあるだろう。
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