我が子の前で「担任ガチャ外れ」「新任だけど大丈夫?」と安易に口にする保護者の盲点 《親の不信感は教室にどう影響?》

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

子どもは「そういうものなんだ」と受け止めます。先生の話を聞かなくなります。指導を素直に受け入れられなくなります。

これは、先生にとってつらいという話ではありません。一番困るのは、子ども自身なのです。学校という場所で学ぶためには、先生と子どもの間に最低限の信頼関係が必要です。

「この先生の話を聞いてみよう」「この先生と一緒にやってみよう」。そう思えるかどうかで、子どもの学びの質は大きく変わります。家庭で先生への不信感を植えつけられた子どもは、教室でその信頼関係を築くためのスタートラインにすら立てないことがあるのです。

もちろん、保護者の方が先生に対して言いたいことがあるときもあるでしょう。「あの対応はどうなんだ」「もう少しこうしてほしい」「それはおかしいでしょう」。そう思うことは自然なことですし、それ自体は何も悪いことではありません。

不安や疑問はぜひ、直接学校に連絡を

だからこそ、お願いがあります。

不安な点や疑問があれば、直接学校に連絡してください。担任に言いにくければ、学年主任でも管理職でもかまいません。

子どもの前で言うのではなく、直接伝えてほしいのです。直接伝えてもらえれば、こちらも改善できますし、誤解があれば説明もできます。保護者と先生が直接対話することで、子どもにとってよりよい環境をつくっていけるのです。

1つだけ補足をさせてください。僕は「先生のことをほめてください」とか「嘘をついてでもプラスのことを言ってください」と言いたいわけではありません。

そんなことをお願いするつもりはまったくありません。先生たちは別に、聖人君子でも万能でもありません。至らないところもたくさんあります。

保護者の方に「ん?」と思われることだってあるでしょう。ただ、それを子どもの前ではいつも言うことは避けてほしいのです。子どもの前で先生のマイナスなことは言わないでほしい。

これは先生や学校のわがままではありません。子どもたちのための、切実なお願いです。

東洋経済education×ICTでは、小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。
樋口 万太郎 中部大学 現代教育学部 現代教育学科 准教授

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ひぐち まんたろう / Mantaro Higuchi

1983年大阪府生まれ。大阪府公立小学校、大阪教育大学附属池田小学校、京都教育大学附属桃山小学校、香里ヌヴェール学院小学校を経て、現職。「子どもに力がつくならなんでもいい!」「自分が嫌だった授業を再生産するな」「笑顔」が教育モットー。オンラインサロン「先生ハウス」主催。編著書に『その自由進度学習、間違っていませんか? 失敗しない進め方』(明治図書出版)など。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事