さらに、飲んだ締めにうどんを食べる「うどん居酒屋」という形態も定着した。須崎町の「つきよし」や博多・天神などに店舗を構える「二○加屋長介」など、刺身から揚げ物、うどんまで一軒で完結できるのは、締めを食べにラーメン屋にまではなかなか行かない女性客にも人気だ。
地元民に「もつ鍋屋」を指定するのはもったいない? まだまだ奥が深い福岡の食
最後にもう一つ。観光客が福岡でもつ鍋を食べたがるのも、地元民からすると少しもったいなく感じる。もちろん、もつ鍋はおいしい。プリップリの丸腸の脂と野菜の旨みが凝縮したスープで締めるちゃんぽんも最高だ。筆者も大好物だ。
しかし、もつ鍋専門店にわざわざ足を運ぶ地元民は意外と少なく、居酒屋のメニューにあれば頼む程度。さらに言うと、もつ鍋は自宅で作って食べるものだと思っている人も多い。だからもつ鍋は、自ら検索して人気店へ足を運ぶだけで十分だと感じる。
というのも、食の激戦区である福岡は、実はビストロやイタリアンなどの洋食のレベルも非常に高い。新鮮な食材が安く手に入る環境ゆえ、東京では考えられないようなコストパフォーマンスで一流の味を楽しめる店がゴロゴロしている。だから、ぜひ福岡の洋食も堪能していただきたい。
しかし、残念ながら筆者は観光客から洋食のお店について尋ねられた経験はない。もつ鍋やラーメンをリクエストされると、それを差し置いて地元民から「おいしいビストロがあるんだけど」とはなかなか提案しづらいものだ。
もしあなたが福岡の食の真髄を味わいたいなら、あえて定番を外し、地元民に「あなたの一番お気に入りのお店を教えて」と頼んでみてほしい。そこには、地元民が密かに通い詰める「本当の福岡」が待っているはずだ。
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