もう、これが断トツに困る。なぜなら、地元民で屋台に行く人はほとんどいないからだ。特に、中洲の屋台街に行かない・行ったことがない人は少なくない。理由は単純明快。「わざわざ屋台に行くメリットがない」のだ。
観光客が屋台にどのようなイメージを持っているかわからないが、そもそも屋台は別に安いわけではない。そして、壁や空調がないので夏は暑いし、冬は寒い。備え付けのトイレもないので、公衆トイレを使用することになる。
予約もできないから、人気店には並ばざるを得ない。快適な環境で食事やお酒を楽しめるお店がいくらでもある福岡で、あえて屋台を選ぶ必然性はないのだ。
もちろん、地元民が一切屋台に行かないわけではない。ただ、行くとしたら、観光地化して大行列の中洲屋台街ではなく、長浜や天神北、須崎町エリアなど、他のエリアを選ぶ。
筆者もまれに、飲み会の帰りにどこかに立ち寄りたくても店舗が軒並みオーダーストップしてしまった時や、帰りのバスの待ち時間に天神の渡辺通に出ている屋台に立ち寄ることはある。「会社の近くに出ている屋台に同僚と行って、ぱっと食べてさっと帰る」という人もいた。だから、もし屋台を体験したいなら、「2次会がてら、中洲以外の屋台に立ち寄ってみる」がおすすめかもしれない。
もちろん、屋台のいいところもある。福岡市民は我が街が大好きで、お節介なほどに人懐っこい人が多い。そのため、前述のような、比較的地元民が多いエリアの屋台に行けば観光客を歓迎してくれるはずだ。
「どこから来たの?」「あそこは行った?」「福岡はどう? 気に入った?」。観光客だとわかると、そのように話しかけてくる人も少なくない。ラーメンとビールに舌鼓を打ちつつ、一期一会の会話を楽しむのもきっと旅の思い出になるだろう。
多国籍料理にコーヒー。新規屋台から始まる新しい福岡屋台文化
また、一部には、地元民の中でも話題になっている屋台もある。それは「ネオ屋台」と呼ばれる新しい形態の屋台だ。福岡の屋台と言えば、「ラーメン・おでん・焼き鳥」が定番。
しかし、2016年から新規屋台の公募で選ばれた屋台が増えており、その中に多国籍料理を出す屋台やコーヒーと蒸留酒が楽しめる屋台など、“変わり種”が増えている。



















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