父親の教育方針によって小さくまとまらずに大きく育った例として、戦国の覇王・織田信長が挙げられます(写真:msks/PIXTA)
歴史を振り返れば、「師」に学ぶことで、自らの人生を飛躍させる機会を得た事例は枚挙にいとまがありません。坂本龍馬は勝海舟に学ぶことで、歴史の表舞台へと登場しました。高杉晋作、伊藤博文にも吉田松陰という師匠がいました。
本来「学ぶ」とは「師から学ぶこと」を前提としており、独学では到達できない領域があることを示唆しています。
では、そうした師に出会うにはどうすればいいのでしょうか。そして、師から多くのことを吸収し、それを活かすには何をどのように工夫すればいいのか。歴史家で作家の加来耕三氏の新刊『歴史の一流は「師匠」から何を学んだのか』をもとに、3回にわたってひもといていきます(3回目)。
長所を育てる師につく
かつて上司の役割といえば、若い人の短所を指摘し、修正することだと考えられていた時期がありました。とくに芸事やスポーツの世界では、至らない部分は徹底して直され、多少の成果を出しても「まだまだできるだろう」と厳しく叱咤激励されるのが常でした。
もちろん、職種によっては欠点を修正しなければ、仕事や商売にならない場合もあります。
しかし、短所を直すことばかりに気を取られて、その本人が自信を失い、小さくまとまってしまうくらいなら、いっそ短所はそのままにして、長所のみを規格外の大きさへ育てる師についたほうが、幸せになれるかもしれません。
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