仕事はできるのに「発言力」がない人の致命的弱点 職場での"権力"を決める「4つの個人的要因」とは?

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パーソナリティ特性: パワーを得たいという欲求(パワー動機)が強い人は、パワーを得るための努力をします。たとえば、自分の知識や実績を積極的にアピールしたり、上司やキーパーソンと積極的に交流したりします。

また、外向的な性格の人は、人脈形成を積極的に行う傾向があり、それがパワーにつながりやすいことも明らかにされています(Judge et al., 2002)。

さらに、自己主張が強い人は、実力にかかわらず「できる人」と見なされやすく、その印象が地位や影響力につながりやすい傾向があります(Anderson & Kilduff, 2009)。

平均的な能力でもパワーを獲得できる

興味深いのは、こうした要因が必ずしも実力そのものを表しているわけではないということです。

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たとえば、平均的な能力の人でも、自信に満ちた態度で積極的に発言することによって、有能な人だとみなされ、その結果、パワーを獲得できる可能性が高まります(Anderson & Kilduff, 2009)。

また、ダレン・トレッドウェイらの実証研究は、高いパフォーマンスを出すだけではパワーは得られないことを明らかにしました。彼らの分析結果が示すのは、高いパフォーマンスを出したことでパワーを強められるのは、政治スキルが高く、自分のパフォーマンスをうまくアピールできる人だということです(Treadway et al., 2013)。

つまり、パワーを得るためには、実力だけでなく、印象マネジメントも欠かせないということです。

木村 琢磨 昭和女子大学教授

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きむら たくま / Takuma Kimura

博士(経済学、東京大学)。スタートアップでの勤務や組織・人事コンサルティング実務を経て、2018年より法政大学教授。2025年より昭和女子大学教授。 主に経営学の分野で国際的に影響力のある学術誌に多数の論文を発表。2015年に International Journal of Management Reviews に掲載された論文は、社内政治研究における世界トップ10論文に選出。現在も国際的なジャーナルで研究成果の発信を継続中。 専門は組織行動論と組織アナリティクス。企業の組織改革や人材戦略に関するコンサルティングや研修を行い、研究知見を企業の現場に応用する活動に取り組んでいる。

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