「ソフトバンクは賞金1000万円」「アクセンチュアは昇進評価に影響」AIをどう使うかで出世・キャリアが決まる時代に"生き残る人"の条件

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

経営が求めているのは、単なる作業効率の改善ではありません。業務プロセス、組織、ルールといったオペレーション全体の再設計です。

その意味では、AIを前提とした「業務のデザイン」を担える人材が求められているのです。

AIのパワーユーザーとして、「どこにAIを使うべきか」「どこに使っても意味がないか」を見極める力は不可欠です。

さらに、ベンダー選定においては、その会社に囲い込みをされてしまう「ロックイン」を避ける視点を持ち、適切な技術選択ができれば、高い評価につながるでしょう。

ここで改めて確認しておきたいのは、業務効率化の“目的は何か”ということです。それは「時間を削減すること」ではなく、「キャッシュアウトを減らすこと」です。

AIを活用して「業務変革」を実現できる人になれるか

いくら「AIで100万時間削減」と言っても、コスト自体が減っていなければ意味がありません。これはDXの経験から企業が学んだ重要な教訓です。

特に日本企業にとって現実的なのは、外部への支払いが発生する業務を見直し、AIによる内製化を進めると同時に、業務プロセスそのものを変革していくことです。

スウェーデンのフィンテック企業・クラーナは、SalesforceやWorkdayといったSaaSを解約し、自社AIエージェントへ移行することで、年間100億円規模の利益改善を達成したとされています。

ミスの増加やAI関連コストの上昇といった副作用も報告されており、両者のバランスを適切に評価することも求められていますが、それでも、この事例は「AIをどう使うか」が企業価値に直結する時代に入ったことを示しています。

最後に読者のみなさんに確認しておきたいのは、この点です。

AIがあなたの仕事を奪うのではありません。AIを活用して「業務変革」を実現できる人が、あなたの仕事を代替するということなのです。

まずは自分の業務を棚卸しし、AIに対する「参入障壁」がどこにあるのかを考えてみることが、第一歩になるでしょう。

大野 隆司 経営コンサルタント、ジャパン・マネジメント・コンサルタンシー・グループ合同会社代表

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おおの りゅうじ / Ryuji Ono

1986年、早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。アンダーセン・コンサルティングを皮切りに戦略系、デジタル・IT系、フィナンシャル・アドバイザリー系と複数の外資系コンサルティング会社にて数多くの案件を遂行。ローランド・ベルガー、KPMG FASなどでパートナーを務め2019年独立。現在はDX、イノベーション創発などのテーマにおいて、約70名の独立コンサルタントとともにチームを組成して企業支援を行う。湯河原在住。週末は自宅でドックカフェを開く。愛犬飼育管理士、わな猟狩猟免状を保有。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事