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パンチくん人気で来園者殺到! 「市川市動植物園」飼育員たちの奮闘…56頭のサルがいる岩山の《"奥深き"住まい事情》

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だが、取材で訪れたこの日(3月3日)はちょっとした変化があった。飼育員が給餌を始めても、パンチくんは飛びつかず、少し離れたところにいたのだ。

右奥の四角い穴のところから様子をうかがっているのがパンチくん(撮影:尾形文繁)

飼育員は給餌の後に来園者たちの元に行き、このときの様子をこう説明した。

「パンチがくっつかずに群れの中で餌を食べたのは、今日が初めてです。成長の瞬間ですね。量は食べられていないので、今は別の部屋で食べさせていて、もう少ししたら出てきます」

パンチくんの成長の瞬間。奥の四角い穴の前にいるのがパンチくんだ。飼育員にくっつかずに餌を食べ始めた(撮影:尾形文繁)

雨の日にもかかわらず、サル山の周囲には大勢の来園者が集まっていた。外国人の姿も目立ち、隣にはパンチくんを見に台湾から来たという女性もいた。現地ではSNSを通じてパンチくんの人気はものすごいという。

園には海外からの電話も増えていると聞いたが、サル山の前でその人気ぶりを実感した。

パンチくんが暮らす、昔ながらの「サル山」

動物園の「サル山」といえば、ニホンザルの群れが見られる象徴的な展示だ。中でも昔ながらの岩山は多くの人になじみがあるだろう。群れで暮らすニホンザルを、上からも横からも観察できる。

パンチくんが暮らすサル山もこの岩山形式で、1987年の開園時に整備された。放飼場は広く、給餌の時間には群れ全体が動く様子を間近で見ることができる。

市川市動植物園のサル山。でこぼこの形状が特徴的(撮影:尾形文繁)
給餌の時間。飼育員とともにサルたちが動く(撮影:尾形文繁)

岩山には、てっぺんにサルが集まれるスペースがあるほか、身を隠せるくぼみや遊びを誘発する段差もある。鎖や遊具、滝、水の溜まった池なども備わっていて、変化に富んでいる。

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【冷暖房完備の屋内施設も】

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