「ターボモデルはポルシェ量産車史上最高1156ps」電動化戦略見直しもどこ吹く風「カイエン・エレクトリック」の衝撃

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カイエン・ターボEのインテリア
カイエン・ターボEのインテリア(写真:Porsche AG)

速さの点でもカイエン・エレクトリックは期待を裏切らなかった。一般的に電気モーターは低回転域で強大なトルクを発揮するため、車速の高まりにあわせて加速感も強まっていくエンジン車とは対照的に、EVは動き出した瞬間の加速感がいちばん強いケースが少なくない。カイエン・エレクトリックも同様に、走り出す瞬間に路面を力強く蹴り出すようなダッシュ力が得られる。

これがカイエン・ターボEともなるとその加速感はさらに凄まじく、上半身がシートバックに叩きつけられるような衝撃が伝わってくるのだが、不思議なことに恐怖感は覚えない。というのもアクセルペダルのコントロール性が高く、意のままに速度を加減できるように思えるからだ。こうした優れた操縦性もまた、ポルシェの本質といっていいだろう。

電動化で魅せる新世代ポルシェの姿

カイエンEのインテリア
カイエンEのインテリア(写真:Porsche AG)

先端技術という面でもカイエン・エレクトリックは期待を裏切らない。その象徴ともいえるのが、ダッシュボードに搭載されたセンターディスプレイである。

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写真ではわかりづらいかもしれないが、このセンターディスプレイは下側で緩やかにカーブしていて、この水平近くまで“寝た”部分にタッチスクリーンの操作部分をまとめて配置しているのだ。しかも、その手前側に手のひらを置くアームレストを用意。ここに手首を固定すれば、走行中でも指先がぶれることなく、狙った場所を的確にタッチすることができる。その操作性は、垂直に近いタッチディスプレイ上の小さなスイッチを空中に浮いた指先で触れる従来の方式よりもはるかに優れている。

しかも、このセンターディスプレイにはOLED(有機エレクトロルミネセンス・ディスプレイ)を用いているため、解像度が高くて色鮮やか。デジタル世代にも大いに歓迎されることだろう。

ここまでの説明でご理解いただけたとおり、カイエン・エレクトリックはポルシェらしい魅力がギッシリと詰まった力作である。そこにEV戦略の見直しを想起させるようなネガは一切見られない。つまり、これまでがそうだったように、カイエン・エレクトリックもまた、ポルシェがプライドを懸けて作り上げたスポーツモデルだったのである。

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大谷 達也 自動車ライター

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おおたに たつや / Tatsuya Otani

1961年神奈川県出身。大学卒業後、電機メーカーの研究所にエンジニアとして勤務。1990年に自動車雑誌「CAR GRAPHIC」の編集部員へと転身。同誌副編集長に就任した後、2010年に退職し、フリーランスの自動車ライターとなる。現在はラグジュアリーカーを中心に軽自動車まで幅広く取材。先端技術やモータースポーツ関連の原稿執筆も数多く手がける。2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考員、日本自動車ジャーナリスト協会会員、日本モータースポーツ記者会会員。

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