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「ターボモデルはポルシェ量産車史上最高1156ps」電動化戦略見直しもどこ吹く風「カイエン・エレクトリック」の衝撃

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筆者によるカイエン・ターボ・エレクトリックの試乗シーン(写真:Porsche AG)

なお、これ以降はカイエン・エレクトリックをカイエンE、カイエン・ターボ・エレクトリックはカイエン・ターボEと表記し、カイエン・エレクトリック・シリーズ全体を指す場合のみ、カイエン・エレクトリックと記すことにする。

実際に試乗してまず印象に残ったのが、乗り心地が快適なことだった。とりわけ驚いたのがカイエン・ターボEの快適性が高いこと。なにしろ、最高出力がその半分にも満たないカイエンEと比較しても遜色のないほど路面からの振動を巧みに吸収し、乗員にゴツゴツとした感触を伝えなかったのである。

しかも、高い速度でコーナリングしてもロールと呼ばれるボディの傾きがほとんど起こらないことも印象的で、このためコーナーが連続するワインディングロードでも軽快な走りを楽しむことができた。

カイエン・ターボEの美点

カイエン・ターボEの走行シーン(写真:Porsche AG)

カイエン・ターボEが快適性とコーナリング性能を高い次元で両立できた理由のひとつは、ポルシェ・アクティブ・ライドと呼ばれるアクティブサスペンションを装備したことにある。

カイエン・エレクトリックは電子制御式ダンパーとエアサスペンションを組み合わせたポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメントが全モデルに標準装備されるが、カイエン・ターボEにはさらに高機能なポルシェ・アクティブ・ライドを搭載。これは4輪の負荷を個別に計測するセンサーを装備することでより緻密なダンパー制御を実現し、快適性を犠牲にすることなくボディを水平に保つシステムとされる。

カイエン・ターボEのスタイリング(写真:Porsche AG)

もうひとつ、カイエン・エレクトリックで印象的だったのは、ステアリングを通じてタイヤの接地状態や路面の様子がはっきりと感じられたことにある。

このように、ステアリングからドライバーにもたらされる情報のことを一般的に「ステアリングフィール」と呼ぶが、この優れたステアリングフィールこそ、ポルシェをポルシェたらしめる最大の要素といっても過言ではない。なにしろ、スポーツドライビングを安心して楽しむうえで、ステアリングフィールはもっとも重要な役割を果たすからだ。

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【電動化でもポルシェらしさは健在】

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