投稿者:坂本正雄さん(仮名)
年齢:40代
勤務先:私立中学校
メイクへの注意に「落としきれなかっただけ」
「メイクをしているよね?」
学年主任を務める坂本正雄さんは女子生徒にそう語りかけた。坂本さんが務めるのは身だしなみなどの校則が比較的厳しい私立中学校だ。学年主任の坂本さんとしては、明らかにメイクをしている生徒を見逃すわけにはいかない。しかし、その女子生徒は首を振ってこう返した。
「今日はしていません。昨日は学校が休みだったのでメイクをしたけど、ちゃんと落ちてないのかもしれません。メイクを落としきれなかったのも校則違反になるんですか?」
女子生徒が見せた反応に、坂本さんは心の中で「またか」とため息をついた。ここ数年、校則違反を注意しても、こんな返しをしてくる生徒が増えた。
「思春期におしゃれをしたくなる気持ちは理解できます。そういう生徒は昔からいましたし。ただ、校則違反を指摘された後の生徒の反応が、私が教員になった20年前と変化したように感じるのです」
坂本さんが私立中学校の教員になったのは2000年代の初めのこと。当時は校則違反をした生徒に注意をすると、ほとんどが校則違反を素直に認めた。
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【「校則違反だというエビデンスを出せ!」の声】
