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キャリア・教育 #学校という身近な”異世界”の物語「知られざる教員のリアル」

校則違反バレても「ゴネたらOK」?"ゴネ得"を学ぶ生徒と我が子の嘘をかばう親に絶望…「教育の崩壊」を予感した教員の嘆き

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先生がふてくされた生徒を指導する様子
生徒のメイクを指摘しても「落ちてなかっただけ」とゴネられる。嘆く教諭の話を聞いた(画像:pearlinheart / PIXTA)
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そして、学校から家庭に「こういう校則違反があったので、注意しました」と連絡すると、保護者は「すみません」と返し、帰宅した我が子を叱るのが一般的だった。

「今でも校則違反を注意したら、受け入れてくれる生徒が大半ですし、協力的な保護者が大半です。その一方で、『うちの子の話をちゃんと聞いてくれたのか』と校則違反を認めず『うちの子がそんなことをするのは学校の指導が行き届いていないからだ』と学校のせいにしたり、ハラスメント扱いしたりと、聞き入れない保護者が増えていると感じます。

教員からの注意を否定と感じてしまうのでしょうか。そういう保護者は、我が子への注意や指摘を受け止めきれていないような印象を受けます」

「校則違反だというエビデンスを出せ!」の声

なぜ校則を守らなければいけないのか、なぜメイクをしたらいけないのか。生徒からそう言われれば、対話を重ねて一緒に考えることもできる。

しかし、そういう信念や考えがあるわけではなく、その場をやり過ごすための言い訳なので、やり取りは平行線をたどって着地点が見えないと坂本さんは言う。

「そもそもうちは私立学校ですから、学校の方針やカラーを選んで入ってきているはず。学校説明会や入学前にもお伝えしていますし、保護者の多くは、『服装や礼儀をきちんと指導する学校だから』とお子さんを預けてくださっています。学校や教員はその期待に応える必要があるのです」

もちろん、坂本さんたち現場の教員も一方的に決めつけて叱っているわけではない。担任や部活の顧問など、その子に関わる教員数名が集まってしっかり話し合い、「校則違反をしている」「指導が必要だ」という共通認識を確認したうえで生徒に話をする。

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【親が嘘をついて子をかばうことが教育か?】

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