なぜ、肝臓と腎臓の健康に「血液サラサラ」「下半身の筋肉量」が必要なのか。
そもそも、臓器の働きは血液の状態で大きく変わります。ドロドロの血液は中性脂肪を多く含んでいて流れが悪い状態であり、この状態が続くと臓器の働きが停滞してしまいます。一方、サラサラのほうは栄養や酸素を含んだ血液がよどみなく流れている状態。これがキープされていれば臓器も元気に働いてくれます。そして、この「ドロドロ/サラサラ」の違いでもっとも大きな影響を受けるのが肝臓と腎臓なのです。
血液がドロドロになるいちばんの原因は「糖質の摂りすぎ」です。日々糖質を過剰に摂っていると、血中の余分な糖質が中性脂肪に変換されて蓄積していきます。これが脂肪肝や肥満を招く元になるのですが、「ドロドロ血液」はこうした体内各所にたまった中性脂肪が血液中にあふれ出てくることによって形成されるのです。
ですから、血液の流れをよくするためにも、日々糖質の摂りすぎに気をつけて、中性脂肪の蓄積をセーブするようにしていかなくてはなりません。
それと、血液の流れをよくするうえで、もうひとつ大切なのが「下半身の筋肉量」です。ふくらはぎをはじめとした下半身の筋肉は、筋収縮によって血液を上体へ押し戻すポンプの役割を果たしています。
この筋肉量が減ってポンプの力が弱まると血液が滞って「ドロドロ血液」に陥りがちになります。一方、下半身の筋肉量がしっかり保たれていれば、ポンプの力が強く働いて血液が押し出され、「サラサラ血液」がスムーズに上体へ戻っていくことになるのです。
そして、こうした血液コンディションを保っていくためにも、日々運動によって下半身の筋肉を動かしていく姿勢が必要になるわけです。
「激しい運動」はNGだけど「適度な運動」はOK
なお、ひとつお断りしておくと、昔(といっても、わりと少し前まで)は「腎臓が悪い人は運動なんかしちゃいけない」と言われていました。その理由は、過去に激しい運動をして腎機能を急に悪化させて透析になってしまった例があったから。激しい運動をすると、腎臓を巡る血液や酸素が急減して急性腎障害を起こす可能性があるんですね。いまでも腎機能が低下した人は、マラソン、短距離走、サッカー、ラグビーなどの激しく息切れをする運動がNGという点では変わりありません。
しかし、これはあくまで「激しい運動はダメだ」ということ。(息切れしない程度の)適度な運動には血流をよくしたり筋肉量を維持したりする働きがあり、むしろ腎臓の機能維持にとって必要不可欠なのです。そのため現在では、慢性腎臓病のガイドラインでも「適度な運動を推奨する」という文言が加わり、大きな方向転換がなされています。



















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